夢を見せて。。。
2017年の宝塚見納めの舞台は
宝塚星組「ベルリン、わが愛」演じるのはドイツ初のトーキー映画の
メガホンを取る助監督の青年テオ
舞台はファシズムが台頭する
1920年から30年代のベルリン。
何者にも支配されず観る者を魅力し
楽しませる映画を作りたいという
熱い情熱を持つテオや仲間達の
姿はそのまま宝塚に重なります
大ヒットとなったテオの映画で
女優としての才能を開花させる
ジルを娘役トップの綺咲愛里さん。
そしてテオの友人で絵本作家の
エーリッヒを演じるのは礼真琴さん
紅さんの親友役は初めてだそうで
前回の敵役とは打って変わって
純粋で真っ直ぐな想いを言葉に紡ぐ
絵本作家役にもキュンとしました
客席側にスクリーンがある設定で
映画館の客席に役者がずらりと
座りサイレント映画を観ている
シーンで始まるオープニングや
フィルムがモチーフになったセット
モノクロスクリーンを活用するなど
映画にちなんだ演出が随所に
テオとジルが銀橋に座って
ユダヤ人の詩人ハイネの詩を
語り合う時に2人を包むように
劇場内が満天の星空のようになる
照明の演出はとても素敵でした
実は歴史上の人物や出来事を
題材にしたお芝居が多い宝塚。
ナチスによる表現の自由の弾圧や
ユダヤ人迫害の理不尽さなど
「ベルリン、わが愛」も社会派ですが
時代の閉塞感がやや迫力不足。。。
紅さん以外の役者さんの人物造詣も
もう少し深いともっと良かったかも
落ち込んでいる時や上手く行かない時
変わらぬ笑顔と全身全霊で演じる
タカラジェンヌの姿を観るたびに
パワーをもらうことが出来ました
来年も応援していきたいと思います