議論より実践。。。
在宅医療カレッジの特別企画
「自立支援を通じて考える
超高齢社会と地域のカタチ」
そして行政のスペシャリストが登壇し
今話題の”自立支援とは何か?”を
テーマに熱い議論を交わしました。
”介護が必要のない状態にすること”
こんな風に狭い定義で自立支援を
捉えてしまう流れがありますが
自立支援には幅広い解釈があり
全介助であっても自立することは
可能だとジャーナリストの浅川さん。
また要介護度を改善した事業者に
インセンティブを与えることは
国による政策的な目標でしかなく
本人が望まないのに介入したら
強制的なトレーニングでしかないと。
そもそも脳卒中や肺炎などで
入院した後に胃ろうや寝たきりに
なって自宅や施設に戻る現状に
医療介護職は疑問を抱いて欲しい。
食べ物の経口摂取は可能ではないか
作られた医源性の寝たきりではないか
薬物性の認知症ではないかなど。。。
回復は不可能だと思い込み決め付け
諦めてしまっていないでしょうか。
医師の森剛士先生は病院では
寝たきりだった人をケアの力で
歩行可能な状態にまで回復させた
事例を動画で紹介してくれました。
医療には必ず限界があることを
全ての人が自覚しケアの可能性を
伸ばしていく必要があると思います
元厚生労働省で現在は内閣官房
まち・ひと・しごと創生本部で
地方創生総括官を務める唐澤さんは
1994年の段階で高齢者自らの選択を
支援するという自立支援の考え方が
示されていて今さら自立支援を
議論することがおかしいと指摘。
まさにその通りだと私も思います。
右半身麻痺など脳卒中による
後遺症を抱えた母への自立支援は
残された能力をいかに伸ばすか。
そしてがんの終末期には母は
さらに寝たきりになりましたが
それでも毎日我が家を訪問してくれる
看護師さんに枕元に置いてある
飴を渡すという母なりのやり方で
感謝を伝えることが出来ました。
そのために私達家族は飴やガムなど
お菓子を買っておくようにしました。
小さなサポートでしたが最期まで
母の出来ることを支える支援でした。
最期の外出は弟のピアノの発表会。
小さな小さな発表会でしたが
私達家族は皆で泣いていました。
最期だと分かっていたから。。。
弟が隠れて練習しているのは母も
知っていたので楽しみにしてました。
”その日まで生きよう”そして
”生きていて良かった”と思えるよう
心を支えて欲しいと思います
自立支援とはどんな状態であっても
その人がその人らしくあるために
選択した生き方を支え続けること。
必要なのは議論ではなく実践です🍀
来年も在宅医療カレッジでは
”当たり前のことが当たり前”に
実現できているかどうかを
みんなで確認できればと思います。
”もし自分だったら。。。”
どんな自立支援を求めるのか
自分の事として考えてみて下さい