不器用に。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

不器用に。。。

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大好きなわかぎゑふさん脚本演出の
「京の螢火」を観劇してきましたニコニコ


幕末の激動の時代を生きた
船宿寺田屋の女将お登勢の物語で
お登勢を演じるのは黒木瞳さん音譜


角隠し姿で花道に登場し顔を
チラリと見せた瞬間の美しさに
客席からはため息と大きな拍手が。


掌の上で儚くもキラリと光る
螢火が夜空に舞い上がる景色は


寺田屋で交錯する志士とお登勢の
運命をまるで暗示しているようです。


嫁いできたお登勢に辛くあたる
姑の沢田亜矢子さんが意地悪なこと叫び


”世の中は汚い”を口癖につねに
ハタキを持ち掃除ばかりしている
頼りない亭主伊助を筧利夫さんが。


薩摩の若い藩士が斬り合い命を落とす
”寺田屋騒動”を目の当たりにした


お登勢は尊王攘夷派の志士たちの
想いに心を動かされ保護するように。


”俠骨を具えた気丈夫な女性”


寺田屋を定宿にしていた坂本龍馬が
お登勢の人柄をこう表現するほど。


まだ女性が自分らしく生きるのが
難しい時代の中で大きな優しさで
男女問わず人を包んでいくお登勢。


嫁いできたばかりで姑や義理の妹に
一言も言い返さない慎ましい新妻から


女将として才覚を表し宿屋を
切り盛りしていく強い女性への
変化を見事に演じていた黒木さん。


好きな人のためになりふり構わない
義理の妹や坂本龍馬の妻おりょう。


さらに挨拶に来た伊助の愛人にまで
理性を失わず慈悲の心で接しますが


坂本龍馬と心を通わせそうになる
シーンで魅せた女性として不器用な
一面に深く共感してしまいました。


寺田屋を守ることがお登勢の使命。


国のために身を投じる志士達を
見守り見送ることしかできない。


面倒には巻き込まれたくないと  
言いながらお登勢の大切に想う


坂本龍馬を生かす手助けをする
伊助もまた不器用な人間でした。


変わりゆく時代の中で奮闘したのは
男性だけではなく影で支える女性の
存在が大きかったのは間違いないクローバー

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静かな感動が胸に去来する作品
「京の螢火」は今月26日まで星