ひらかな | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

ひらかな

初代吉右衛門の芸を継承するために
始まり今回で10年目を迎える


秀山祭九月大歌舞伎の夜の部は
「ひらかな盛衰記」と「再桜遇清水」
どちらも初めて観る演目でしたニコニコ

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「ひらかな盛衰記 逆櫓」が
人形浄瑠璃で初演されたのは
1739年で300年近く前のこと。


鎌倉時代の「源平盛衰記」を

分かりやすく描いたという意味から

”ひらかな”という言葉が題名にひらめき電球



主君の仇である義経を打つため
船頭に身をやつしている家臣
樋口次郎兼光を吉右衛門さん。


樋口は木曽義仲の四天王の1人で
初代吉右衛門の当り役だったそう。


松右衛門と名乗り権四郎の娘
およしの婿として暮らしながら


この家に伝わる”逆櫓”という船頭の
技術を習得し仇討の機会を狙います。


およしは亡き前夫との間に息子
槌松を授かりましたが巡礼の途中で


捕物騒動に巻き込まれ他の子と
取り違えてしまうという出来事が。


実はこの子は木曽義仲の遺児駒若丸!?


子を取り違えたと名乗り出た
お筆により本当の槌松は騒動に
巻き込まれ亡くなったことが判明。


そしてその若君と共に現れた
樋口は舅と妻に真実を打ち明け
船頭から風格のある武将の顔に。


血の繋がりはなくとも侍が我が子の
ことで未練があっては笑われると


歌六さん演じる舅の権四郎は孫の
形見を捨てておけて言い放ちますが


樋口が誰が笑うかと優しく語りかけ
形見を握りしめ大泣きする権四郎。


子供が犠牲になる忠義物。。。


若君の身代わりになったことを
喜びながらも悲しむという複雑な
感情を歌六さんが見事に体現。


吉右衛門さんより年下のはずなのに
大きく包みこむ包容力と威厳があり
歌六さんは立派な舅に見えました!!


沖合で逆櫓の練習をする”遠見”では
子役の子達が大活躍で可愛らしくラブラブ


碇や綱を使っての吉右衛門さんの
大立ち回りも見応えがありましたアップ

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染五郎さん活躍の「再桜遇清水」の
観劇の感想はまた別に書きますニコニコ