人と向き合う
きのうは名古屋で開催された
治験コーディネーター(CRC)と
臨床開発モニター(CRA)に関する
シンポジウムの司会でした
CRCは病院内で患者さんと直に接し
治験内容の説明や不安や心的負担を
軽減するための相談相手として
患者さんや家族のサポートをします
一方、CRAの役割は製薬メーカーと
治験を行う医療現場との橋渡しと
臨床試験が適切に行われているか
監視やチェックすることです
CRCは患者、医師、看護師など
CRAは製薬会社と関わる人が
違いますが薬の臨床試験には
どちらも欠かせない大切な職種です。
今回のシンポジウムでは
CRCとCRAの存在意義や
必要性について話し合いました。
私がドラッグラグの取材を始めた
2000年始めはまだ臨床試験を
コーディネートする独立した
専門職の数はとても少なかった。
煩雑な手続きや事務作業などの
負担が大きく医師主導の臨床試験が
なかなか進まない現状もありました。
臨床試験は究極の”チーム医療”
関わるプレーヤーが増えると
”繋ぐ”人の存在が重要になります。
また全員が同じ目的意識を持ち
1人1人がプロの仕事をすること
患者と家族もチームの一員です。
必要な患者に必要な薬を届けるため
そして未来の患者を救うために
臨床試験があるということを
患者さんが正しく理解し納得して
選択していくことが必要となります。
そして臨床試験を適切にスムーズに
実施するためにもコーディネートする
CRCやCRAの活躍が期待されます
常に変化し進化していく医療。
「科学性」「倫理性」「信頼性」
この3つのバランスをその中で
どうやって保っていくのか。。。
臨床試験は病気やデータだけでなく
人と向き合う仕事であることを
忘れないで欲しいと思いました