ぴんとこな♪ | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

ぴんとこな♪

四月大歌舞伎は見応えのある
演目がずらりと並んでいますひらめき電球

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昼の部は「伊勢音頭恋寝刃」に
「一谷嫩軍記」「醍醐の花見」桜


”伊勢音頭”は勘三郎さんの追善で
勘九郎さん玉三郎さん仁左衛門さん


橋之助さんが演じるのを観ましたが
実際に起きた事件を元にしたお話。


”ぴんとこな”と言われる色気と
強さを合わせ持つ上方和事の優男
福岡貢役を初役で染五郎さんがニコニコ


染五郎さんはまり役だと思います音譜


紛失した名刀青江下坂を手に入れ
折紙を取り戻すために遊女屋油屋へ。


猿之助さん演じる意地の悪い
仲居万野とのやりとりが面白いビックリマーク


太々しくて本当に憎たらしいショック!


ここに居るなら他の遊女を呼べと
押し付けられたのが萬次郎さん
演じるお多福顔のお鹿さん叫び


2人にやられっぱなしの貢は
どこから見てもお人好しな好青年ショック!


前回はお鹿は橋之助さん(現芝翫)で
登場した瞬間に大爆笑でしたが


万野とお鹿との場面が滑稽なほど
凄惨なシーンの狂気が際立ちます。


そして貢と恋仲のお紺を梅枝くんラブラブ


大事な人が探している折紙を
手に入れるために貢に酷い態度を
取って愛想尽かしをする”縁切り”


何もそこまで言わなくても。。。


とこの場面で感じさせるほど
お紺の覚悟が伝わってきます。


ちなみに貢が助けようとしている
家老の息子の恋人お岸を米吉くんにひひ


そして料理人喜助は松也さん。


出番は短いですが貢の味方で
キリッとした頼りになる男で
大事な刀を預かってくれます。


同じく油屋にいた悪者が刀を
すり替えた事に喜助は気づき
貢にはちゃんと本物を渡します。


面子を潰されて飛び出した貢。


刀をすり替えられたと勘違いし
油屋に飛んで帰り鉢合わせした
万野を持っていた刀で殺めてしまう。


この瞬間に貢の表情が一変。。。


魂が抜けたような遠くを見る目
まるで何かに操られるようにして
人を斬って斬って斬りまくります。


手にしていたのは妖刀青江下坂。


伊勢音頭を踊る遊女の輪に血塗れで
乱入してくる場面は息を飲みます。


呆然と立ち尽くす貢に駆け寄る
お紺の手には名刀の折紙が。。。


染五郎さんお見事でしたアップアップ

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そして熊谷直実を幸四郎さん
妻相模を猿之助さんが演じた
「一谷嫩軍記〜熊谷陣屋」


実は後白河法皇の落胤である
敵方の平敦盛の命を助けるために


息子を身代わりに差し出す
源氏方の武将熊谷直実の物語。


すでに首を落としていながら
息子小次郎の偽りの初陣の様子を
心配する妻に語る直実の辛さ。。。


そして義経による首実検。


敦盛だと思っている母相模。
近しい者にお別れをと言われ
見せられた首は息子小次郎。


その衝撃を隠すために懐紙を 
口に挟みクッと悲しみを押し殺す
猿之助さんの演技は圧巻でした星

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夜の部の感想はまた後日ニコニコ音譜