新しい目で。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

新しい目で。。。

きのうはAMED(エイメド)主催の
「くすりができるまで」という
フォーラムのお手伝いでした星

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AMEDの正式な名称は
”日本医療研究開発機構”


日本の医療分野の基礎から
実用化まで研究開発を推進する
組織で2015年に設立されました。


世界初のエイズ治療薬を開発した
国立国際医療研究センター
研究所所長の満屋裕明先生と


アルツハイマーの治療薬
アリセプトを開発した


同志社大学脳科学研究科
神経疾患研究センター
チェアプロフェッサー
杉本八郎先生が講演し


貴重な新薬の開発秘話を
聴くことができましたクローバー


”新薬の開発のための発見の旅は
新しい風景を見ることではなく
新しい目で開発を見ること”


不治の病と恐れられていた
エイズを治療するなんて誰もが
不可能だと思っている中で


1人挑戦し続けた満屋先生の
この言葉がとても印象的でしたニコニコ


また杉本先生が認知症の薬を
開発すると決意したきっかけは


”あんたさん誰かですか”と
最愛のお母さんから言われたこと。


認知症の治療薬アリセプトは
開発者の情熱から誕生したのです。


認知症の新たな治療薬の開発に
杉本先生は今も取り組んでいます。


1つの薬が誕生するまでには
10年から17年という長い時間と
数百億〜1000億円もかかります。


私が長年取材してきた
”ドラック・ラグ”は少しずつ
解消されてきてはいますが


大学の治験や臨床研究の体制が
日本ではまだ十分でないことや


時間もお金もかかるために企業が
日本国内で臨床研究をしないなど
課題はまだまだ沢山あります。


大学での基礎研究は盛んなのに
日本発の薬が誕生しない現状は
由々しき事態だと満屋先生。


杉本先生も国家的な支援が
必要だと指摘していました。


そして。。。


安全性や副作用などを調べるため
人を対象にした治験が必要ですが


患者さんを含めた一般の人の
治験への理解も進んでいませんショック!


フォーラムでは治験をもっと 
みなさんに知っていただくために


治験の際に患者さんをサポートする
臨床研究コーディネーターで
国立がんセンター研究支援センター
被験者保護室の山下紀子さんと


実際に治験に参加した方の体験を
インターネットで発信している


NPO法人健康と病いの語り
”ディペックス・ジャパン”の
有田悦子さんにお話いただきましたひらめき電球


そしてご自身ががんを経験した
エッセイストの岸本葉子さんからは
患者の立場からのお話を伺いました。


再発したら使用できる薬がないと
医師から言われたという岸本さん。


選択肢があって患者自身が
選ばないのと選べる選択肢が
ないのでは大きな違いがあると。


飛躍的に進歩するがんの治療薬。
選択肢をより広げるためにも
患者さん自身の協力が必要ですクローバー


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同じ病気の患者さんのため
そして未来の医療の進歩に繋がる
”治験”は社会貢献だと改めて
実感したシンポジウムになりました星