信じるとは。。。
映画「怒り」を観てきました
人は何を頼りに人を信ずるのか?
前作の「悪人」もそうでしたが
吉田修一さんの作品には
心の奥にある触れて欲しくない
自分の醜い部分を抉られます。
私達が寄る辺にしている
”性善説”がいかにまやかしか。。。
”自分が信じ愛した人は殺人者なのか”
別々の土地で進む3つの物語。
小さい種から生まれる疑惑の芽。
疑うことはあまりにも簡単で
信頼は一瞬にして崩れ落ちる。
”人を信じることは背負うこと”
インタビューで答えていた渡辺謙さん
同じ状況に置かれたら果たして
私は信じ切ることが出来るかどうか。
そして映画が問いかけているのは
自分自身を信じられるかということ。
もうひとつ。。。
タイトルに「怒り」とあるのに
実は映画に出てくるのは怒りを
露わにせず押し殺している人ばかり。
大切な人を信じられなかった
自分自身への怒りに震える人達。
恋人同士を演じていた
妻夫木聡さんと綾野剛さん
広瀬すずさんなどみなさん
本当に体当たりの演技でした
ぜひ映画館で