奇想天外⁈

八月納涼歌舞伎の観劇日記第二弾

第二部は猿之助さんの遊び心満載の

「東海道中膝栗毛〜奇想天外！

お伊勢参りなのにラスベガス」

お馴染み弥次郎兵衛(染五郎さん)と

喜多八(猿之助さん)の珍道中ですが

劇中劇で後見を務める弥次喜多の

2人は失敗ばかりで芝居を台無しに

逃げ出した2人は伊勢参りに繰り出し

母親の病気平癒のためにお参りする

若君梵太郎と政之助に出会います。

梵太郎を演じるのは金太郎くん

政之助を團子くんで染五郎さんの

”なんだか他人の気がしない”という

セリフに客席からは笑いが

道中に幽霊屋敷に出くわしたり

川で溺れかけた2人がいつの間にか

ラスベガスにタイムスリップ

獅童さんのインチキ外人支配人や

笑三郎さんのアラブの石油王夫人など

まさに奇想天外な展開になります

ラスベガスでも大暴れの弥次喜多は

噴水で水を使って警察と大立ち回り

弥次喜多は河岸で倒れているのを

梵太郎達に助けられますが

ラスベガスは夢だったのか。。。

天照大神(笑也さん)まで現れて

最後は花火の筒に入った2人が

打ち上げられてお約束の宙乗りに

手に手を取って宙に浮かんでいく

弥次喜多の2人の楽しそうなこと

やりたい放題の東海道中膝栗毛

勘三郎さん三津五郎さんが26年前に

始めた若手花形による納涼歌舞伎。

古典であれ新作であれ時代の空気を

取り入れた舞台を実践してきました。

その精神を次の世代が受け継ぎ

”歌舞伎って楽しい”を体現している

八月納涼歌舞伎はこれで良いんです

もう一つの演目「紅翫」は

勘九郎さん七之助さんに巳之助さん

そして橋之助さんなどによる

江戸商人による華やかな舞踏です

中村芝翫を襲名する橋之助さん。

納涼歌舞伎で”橋之助”の名が

終わるのも何かの縁と話します。

三部には鶴瓶さんの新作落語を

原作とする新作歌舞伎が登場します