男を上げる☆ | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

男を上げる☆

紀伊国屋サザンシアターで
マキノノゾミさん作・演出
沢田研二さん主演の音楽劇
『悪名』を観てきましたニコニコ音譜

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仲良くさせていただいている
劇団花組芝居の加納幸和さんが
出演していたので足を運んだところ


2014年の初演の時になんで
観に行かなかったのか!?
後悔するぐらいジュリーの魅力に
ノックアウトされてしまいました叫び


勝新太郎さん主演の映画で
ご記憶の方も多いかもしれません映画


舞台は混沌とする戦後の大阪。
終戦を迎え戦地から戻った朝吉は
逢いたかった恋女房お絹の元へ。


しかし戦死したと聞かされていた
お絹はすでに別の男に嫁いでいた。


"ただただお前に逢いたくて
生きて還ったのに。。。"


2度と姿を現さないと誓い
幸せになれよと捨て台詞を残し
お絹の元を去る朝吉さん。


しかし。。。運命のいたずらか
それとも強い絆で結ばれているのか
2人の人生が再び交錯していき


朝吉は元女房の幸せのために
まさに命懸けで闘うことに。。。


着流しに角刈りのような短髪。
オープニングの歌と踊りの
中心にいる"おやっさん"がまさか!?


登場する度にオペラグラスで
“えっジュリーは何処はてなマーク"と
何度も確認してしまうほどあせる


着物の襟を両手で直す仕草や
困った時やはにかむ時に短い髪を
なでる姿はすっかり親父さん。


主役"八尾の暴れん坊"朝吉。
沢田さんからはイメージできない
任侠の世界に生きる親分役叫び


みんなが貧しい時代だからこそ
人と人の繋がりが濃く温かい昭和。


口は悪いが周囲の人に注ぐ眼差しは
何処までも優しく困っている人が
いたら放っておけない朝吉さん。


損得勘定抜きに自分のためではなく
人のために命まで投げ出す粋な姿に


そしてお絹のことを心から愛おしく
想っている朝吉さんの健気さに
次第に魅せられてしまいましたラブラブ


切ないバラードを生演奏の
ロックに乗せ身悶えながら
歌い上げる横顔はまさに“ジュリー”


角刈りに全く違和感がなくなり
67歳とは思えない声量とさらに
色気まで感じてしまうから不思議ひらめき電球


飄々としながらも朝吉親分を
心から慕っているのが伝わる
弟分清治を演じる野田晋市さん。


関西の劇団リリパットアーミーに
所属する好きな役者さんの1人。


2人の関西弁の丁々発止の
軽快なやりとりは心地よく


毎回アドリブというシーンでは
沢田さん自身も大笑いしていましたにひひ


そして何といっても別れた亭主に
ここまで尽くさせるかというお絹を
演じたのはいしのようこさん。


戦争という運命に翻弄され
流れ流れて苦界に身を落しながらも
透明感を失わず可憐なままのお絹。


思わず手を差し伸べたくなる
繊細ではかなげなお絹ですが
実は芯があり強く逞しい女性です。


朝吉さんだけでなく他の男も
惚れるのが良く分かります。


朝吉さんの男っぷりが良いのは
"男を下げない"お絹という
女性の存在があるからこそ星


朝吉さんみたいな不器用だけど
あったかくて大きな男に
出逢ってみたいものです。。。


若い頃ジュリーファンだった
母にも観せたかったですアップ


ハッピーエンドではありませんが
観終った後に心が温かくなる


音楽劇『悪名~The Badboys Return』
新宿紀伊国屋サザンシアターにて
今月29日まで上演しています音譜

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花組芝居の加納さん達とニコニコビールあせる