人間の値打ち | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

人間の値打ち

六月大歌舞伎昼の部を観劇ニコニコ

photo:01


『天保遊侠録』では
若い頃から喧嘩放蕩三昧で
無役のまま自由気ままに暮らし
貧乏御家人に甘んじている
勝小吉を橋之助さん。


勝小吉は江戸城無血開城の
立役者勝海舟(麟太郎)の父親です。

photo:02


父に似ず神童と評判の麟太郎ひらめき電球
この息子の将来のためにと
小吉は幕臣たちへの接待と
賄賂でお役を得ようとします。


自分のためとはいえ
柄に合わないことをする父親に
麟太郎が掛けた言葉が憎い。


「時代が変わろうとしている今
威張っているだけの侍は必要ない」


まさに麟太郎くんその通りアップ


当たり前の考えが通用せず
理不尽なことが罷り通るのは
何も武家社会だけではなく
現代にも通じるかもしれません。


我慢を重ねた小吉でしたが
彼らの横柄な態度には
やっぱり我慢できずに。。。


「侍が威張ってられるのは
家の禄高の違いによるもので
"人間の値打ち"の違いではない。」


と啖呵を切り大暴れし
せっかくの宴席は台無しに。。。


器用に生きられない父の姿に
小録者の哀れさを悟った麟太郎。


将軍からのお声掛けもあり
若君の遊び相手として
江戸城へ出仕することに。


"魂の灯火"とまで言い切るほど
息子を溺愛している小吉の一途さと
不器用さは嫌いではないです。
私も同じく不器用だから叫びあせる


この父親だからこそあの勝海舟が
誕生したのかもしれませんねクローバー




iPhoneからの投稿