制度の壁 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

制度の壁

毎週日曜日あさ6時25分からOAの
ニッポン放送『ひだまりハウスヒマワリ

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あすは日本で始めて実名を公表した
若年性認知症の越智俊二さんご夫婦が
歩んだ二人三脚の日々を紹介します。


ご主人の越智さんがご自分の異変に
気がついたのはまだ47歳の時。


会社への道順が分からなくなり
その後も仕事内容や約束を忘れ
やがて社内で孤立するように。。。


退社を余儀なくされた越智さんが
アルツハイマーと診断されたのは
2年後の54歳の時だったそうです。


診断が遅れたのは越智さんご夫婦も
周囲も認知症は高齢者がなるものと
誰もが思っていたからだと思います。


3人の娘の養育費や住宅ローンなど
経済的な問題に直面することに。


奥様の須美子さんは介護をしながら
ヘルパーとして働き家計を
支えなければなりませんでした。


"壊れていくピアノのよう。。。"
当時の日記にはこう綴られています。


若年性認知症を取り上げた
渡辺謙さん主演で話題となった
映画「明日の記憶」の制作にあたり
参考になったのが越智さんご夫婦。


様々な出来事を受け入れながら
食卓を共に囲めることに感謝し
日常を大切にしながら過ごしました。


残念ながら62歳という若さで
越智さんは亡くなりましたが


ご主人が残した絵や陶芸作品の
展示会を開くなど須美子さんは
今も活動を続けています。


若年性認知症では経済的な
困窮が大きな問題となります。


越智さんも認知症と診断されたのが
会社を辞めた後だったため


障害基礎年金は受け取れましたが
サラリーマンが払う厚生年金から
支給されるはずの"障害厚生年金"を
もらうことが出来ませんでした。


障害厚生年金を受給するためには
"在職中に診断を受ける"という
条件があるためでした。


厚生労働省は発症を客観的に
証明するのが困難であるため
不正が起きやすいと言っていますが


いつからという診断が難しいからこそ
柔軟に対応して欲しいと思います。


私の母の場合は主婦でしたので
厚生年金ではありませんでしたが


障害基礎年金をもらう手続きに
時間がかかり本当に苦労しました。
受給したのは倒れてから3年後でしたあせる


年金が振り込まれた通帳を見て
母と2人で泣いてしまったことを
今でもよく覚えています。。。



若年性認知症の方で同じように
制度の壁に阻まれている人のために


須美子さんは改善を訴える
署名を集めていますので
詳しく知りたい方はブログを
確認していただければと思います☞


『ココログ 越智須美子
穏やかに笑っていたい』
http://himawari1015.cocolog-nifty.com/


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あす朝6時25分から放送ですヒマワリ


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