真の救済 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

真の救済

"自分だったかもしれない。。。"
国民の誰もが受ける予防接種。

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集団予防接種の際の注射針の
使い回しによりB型肝炎に感染した
被害者の皆さんが開催した


医療費助成や生活支援を求める
全国集会のお手伝いを
先日させていただきました。


1950年代にはWHOにより
B型肝炎に感染する危険性が
指摘されていたにも関わらず


日本では注射針の使い回しが
1988年まで行われていました。


感染の被害者は約40万人を
超えると国は推計していて
未だに自分が感染していることに
気づいていない人も多いといいます。

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全国のB型肝炎感染被害者が国を
相手に立ち上がったのは2008年。


その結果、国は肝炎感染の
拡大を防げなかったと責任を認め
被害者に賠償金の支払いをする事に。


しかし。。。


和解金を受け取るためには
被害者は個別に予防接種を受けた
証拠や病態を立証して国と
和解しなければなりません。


その他にも感染しているものの
発症していないキャリアの人には
本当にわずかな一時金しか
支払われないことや


慢性肝炎を発症して20年以上経過した
被害者は救済されないとのこと。


これは“除斥期間”という不法行為から
20年を経過すると損害賠償の
請求権が消滅するという民法に
基づいた判断だということです。


治療法もない20年以上前に
慢性肝炎を発症した方々は
最も長く病気で苦しんでいる
被害者であり線引きされることは
許しがたいことだと思います。


肝炎ウイルスに汚染された
血液製剤の投与や予防接種により
肝炎に感染させられた被害者には
何の落度もありません。


にも関わらず様々な場面で
偏見や差別にさらされ
選択肢を奪われています。


医療費助成などの支援体制だけでなく
1人1人が病気を正しく理解し
社会から偏見や差別を無くすことが
"真の救済"なのだと思います。


道半ばにして亡くなった
被害者も沢山いらっしゃいます。


命をかけて闘う被害者に対して
国には誠実で真摯な対応を求めたい。

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皆さんが求めているのは
全ての肝炎患者の救済。。。
その時まで闘いは続きます。

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