人の道。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

人の道。。。

明治座五月花形歌舞伎の昼の部
『矢の根』『男の花道』を観劇音譜

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『男の花道』は人気女形歌右衛門と
彼を失明の危機から救った蘭方医
土生玄碩の"男の友情"を描いた名作クローバー


"どうやったら美しく見えるか?"を
考えに考え抜いた作品と猿之助さんひらめき電球


歌右衛門が登場する場面では
始めに下駄の音が響き気を持たせ


暖簾をくぐって姿を現す風呂上りの
歌右衛門の足元を照明が照らし
ゆっくりと上がっていき
最後に顔にスポットが当たります。


その時に白く浮き上がる歌右衛門。


誰にも言えぬ不安を抱えた憂いのある
表情はハッとするほどの美しさ星


また玄碩に全てを任せ目を手術した
歌右衛門が包帯をとった瞬間の
喜びに満ちた表情も素晴らしく


"思うていた人でした"玄碩を見て
呟いたこの言葉にグッときました。


そして『男の花道』1番の見せ場は
失明の危機を救ってから4年後。


愛之助さんが嫌みたっぷりに
演じる大名留守居役田辺の座敷。


成り行きで歌右衛門を座敷で
踊らせると言ってしまった玄碩。


芝居の真っ最中に危機を知らせる
手紙を読んだ歌右衛門は
果たして駆け付けて来るのか?


来なければ玄碩は切腹。。。


大恩人の玄碩を救うために
客席に向かい女方であることを
かなぐり捨てて許しを乞う場面では


"いいから早く行ってあげて"と
思わず私達も声を掛けたくなる
そんな臨場感ある演出でしたひらめき電球


中車さんは東京では襲名以来となる
猿之助さんとの歌舞伎の舞台。


"毎回が命がけ"という気概が
ひしひしと伝わってくる中車さん。


まさに妥協を許さず頑なに医道に
命をかける玄碩役はぴったり星


恐らく厳しいであろう歌舞伎役者の
大先輩猿之助さんが身近に居てくれて
良かったなと感じさせる舞台でしたニコニコ


また猿之助さんも期待を寄せる
次世代を担う歌助役の壱太郎くんも
目を引く演技でこれから注目ですアップ

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日本テレビで一緒に働いていた
友人とも久しぶりに会うことができ
歌舞伎談義に花が咲きましたにひひ

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