禁断の。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

禁断の。。。

ブラジルの戯曲を三浦大輔さんの
演出で舞台化した『禁断の裸体』を
先日、観劇してきましたニコニコ

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内野聖陽さん演じるのは
忠実なカトリック教徒で
妻を亡くし喪に服すエルクラーノ。


一族のはみ出しもので兄を憎む
弟パトリーシオを池内博之さん。


その弟の企みでエルクラーノを
慰めろと言われ自ら恋に落ちる
娼婦ジェニーを寺島しのぶさん。


まず感動したのは内野さんや
寺島さん始め役者さんの脱ぎっぷりあせる


照明や暗転など駆使されていますが
舞台上で全てを脱ぎ捨てる
寺島さん格好良かったですアップ


抑圧されればされるほど人は
心の中で罪深い行いを渇望する。


"人として"正しく生きるためには
他人からどう見られるかを
常に意識しなければならず
世の中の常識に縛られることになる。


しかし踏み越えてはならない
一線を越えた時に人は"生"を感じ
そして"性"を求めるのかもしれない。


内野さんはジェニーに惹かれる
自分に後ろめたさを感じながらも
次第に欲望の虜になっていく。


そして亡くなった母を神格化する
息子セルジーニョを野村周平くん。


女性とは一生交わらないと
父にも強要する潔癖性を持ちながら
最後は彼も欲望に飲み込まれていく。


そしてこれまで蔑まされて
生きてきた娼婦のジェニーは
自分が憐れむべき存在を見つけ
生きる意味を見つける。


まるで"聖母"のように。。。


建前を捨て本質が暴かれた瞬間の
人間の惨めさや愚かさには
爽快感すら覚え笑えると
演出の三浦さんは語っていた。


しかし。。。


欲望のままに生きる人間を
手を広げ待っているのは
破滅、崩壊、絶望。。。


欲望への誘いは全ての
人間の前に仕掛けられた甘い罠。


あのアダムとイブさえ
食べずにはいられなかった
禁断の果実を手に取らないで
いられる人間はいるのだろうか。


自分の中の剥き出しの"本性"が
鷲掴みにされる作品でした星


舞台『禁断の裸体』は
Bunkamuraシアターコクーンにて
今月25日まで上演していますニコニコ




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