音楽の力♫

今月6日から公開される映画
『パーソナル・ソング』


この映画は"音楽の力"により
心を閉ざした人々が覚醒し
生きる力を取り戻す姿を追った
ドキュメンタリーです


『音楽療法』という言葉を皆さんも
聞いたことがあると思います


音楽がその人らしさを取り戻すと
確信しているダン・コーエン氏。
彼はソーシャルワーカーです。


アメリカでも認知症の人が
500万人いると言われています。


施設で暮らすアルツハイマーや
多発性硬化症、双極性障害などの
患者さんに好きな音楽が入った
iPodを手渡し聴いてもらいます


すると家族の名前さえ忘れ
無反応に近い状態で過ごしていた
男性の表情が明らかに明るくなり
歌い、会話し、質問に答え始めます。


『音楽とは何？』という問いに
『愛と夢を感じさせてくれる。
世界に音楽は必要だ』と答えたのです。


好きな音楽などを聴くことで
その人が最も輝き充実していた
昔の記憶を呼び起こすことが出来る。


つまり音楽療法は回想法や
認知刺激療法、記憶増強法の
効果を合わせ持っています。


今から25年前に私も音楽の力を
目の当たりにしたことがあります。


くも膜下出血の後遺症のため
右半身麻痺と言語障害になった母。


リハビリ病院でのクリスマス会で
「清しこの夜」が流れ出すと
突然、母が歌し出したのです


物の名前もすぐに思い出せなかったり
単語しか口に出来なくなっていたのに


元気な頃と変わらない母の歌声に
本当に驚き私は人目も気にせず
号泣してしまいました。。。


音楽療法の効果は個別の
症例では認められながらも
なかなか普及していません。


予算がないのが大きな理由です。
'1000ドルの薬と40ドルのプレーヤー'


薬には保険が出るのに
音楽プレーヤーには出ませんが
監督の目標は音楽療法にも
保険が適用されるようになること。


この映画が大きな反響を呼び
今では650施設で実施されるようになり


ウィスコンシン州では
音楽療法を政府が支援する
初のプログラムが導入されたそう。


"薬は症状を抑えたり調整するだけで
患者の心の中まで治療できない"


"音楽は生命の光を灯すことができる"
映画の中の医師の言葉です。


ヘッドホンから音楽が流れた瞬間の
表情と目の輝きを見てください。


心を閉ざした人が再び
世界と人と繋がるその瞬間を。。。


映画『パーソナル・ソング』について
ニッポン放送"ひだまりハウス"でも
今月21日にご紹介します


映画は今週土曜6日に渋谷の
イメージフォーラムにて公開です




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