父親譲り。。。

勘九郎さん七之助さんが兄弟で
臨む2カ月連続の追善公演となる
十月歌舞伎の夜の部を観劇

『舞台に出る前には父が
見てくれているという気持ちで。


幕が閉まったときは今日は
こう言ってくれるんじゃないかと
考えやってきました』


こう話していた七之助さん。
お2人とも常に父親の存在を
感じながら舞台に立っています


演目は先代の所縁のものばかりで
当たり役の多さに改めて感動です

夜の部『寺子屋』では武部源蔵を
勘九郎さん、妻戸波を七之助さん。


大宰府に流罪になった菅丞相の
子秀才を匿う源蔵夫婦は
その首を打つように命じられます。


手に手をとって覚悟を決める
2人の姿はさすが兄弟息ピッタリ


でもやはり圧巻だったのは
仁左衛門さん演じる我が子を
身代わりに差し出す松王丸。


我が子の首を秀才と認める時の
仁左衛門さんの押し殺した演技に
劇場内が静まり返りました。


また松王丸の妻千代
玉三郎さんも素晴らしい


これ以上の夫婦の組み合わせは
ないのではないでしょうか。


仁左衛門さんと玉三郎さんの
夫婦役が観られて幸せでした

三島由紀夫作『鰯賣戀曳網』では
鰯賣猿源氏を勘九郎さん
傾城蛍火を七之助さんが演じます。


愛嬌たっぷりの猿源氏が
舞台に登場しただけで笑いを
誘うところはさすが父親譲り

今月は贅沢をして昼の部も
観劇しようと思っています



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