宿命を背負い。。。
中村勘三郎さんが立ち上げ
育んできた"コクーン歌舞伎"
今年は20年の節目にあたります
「三人吉三」を観てきましたが
新しいステージの幕開けを
強く感じさせる舞台でした
1人の人間が犯した過ちが
三人の吉三を引き合わせ
そして逃れられない運命の
渦に巻き込んでいく物語。
今回で「三人吉三」は3回目。
過去2回は勘三郎さんが
和尚吉三を演じ圧倒的な
存在感を見せつけた演目です。
実は2007年の舞台を観ていて
今回、和尚役に長男勘九郎さんが
初挑戦するということで
何処まで迫れるか期待と不安の
気持ちを抱きながらの観劇でした
勘九郎さん自身もインタビューで
「父と比べられるのは役者の宿命」
と心境を語っていました。
また今回の演目が「三人吉三」と
聞いた時に父の勘九郎さんは
最初は反対していたそうです。
ですがその心配は杞憂でした。。。
和尚役は勘九郎さん
お嬢吉三は弟の七之助さん
そしてお坊吉三は尾上松也さん。
1人で全てを背負っていた
勘三郎さんとはまた違う
若い3人が揃ったからこその
「三人吉三」の新しい世界観を
見せつけてくれました
プライベートでも仲の良い3人
最近はワイドショーで
騒がれている松也さんですが
「三人吉三」をやるなら
自分がその1人をやると
ずっと思っていたそうです。
お家断絶という自分では
どうしようもない境遇のなか
何処までも落ちて行くお坊吉三。
絶望と孤独を纏いながら色気もある
骨太なお坊を見事に演じていました
また前回のお嬢吉三は福助さんで
はすっぱな口調も大好きですが
楚々としたお姫様に見せかけながら
実は物凄い悪というお嬢吉三は
七之助さんにピッタリです
勘九郎さんと七之助さん
2人だからこそ勘三郎さんを
超える歌舞伎をこれから
作りあげてくれる気がします。
本当にこの兄弟の歌舞伎を
同じ時代に観られて良かった。
"いきがっていても
1人では生きていけない"
世間からつまはじきにされた
孤独な3人が偶然出会い
義兄弟の契りを交わします。
3人は生まれた時から
悪だったのではなく
根底に善の心がある。。。
でも人生は上手く行かない
そんな所も似ていて切ないです。
追っ手からお嬢とお坊を逃がすため
和尚は実の弟妹を殺しその首を
身代わりにしようとします。
しかし運命は彼らが
人間の業や因果から
解き放たれることを許さない。。。
「三人吉三」は若い人が観ても
胸にくるものがあると思います。
今回はきのうが千秋楽でしたが
是非一度観てみてください
音楽は三味線や太鼓ではなく
生のパーカッションやギター
江戸時代の昔ながらの風景に
絶妙に馴染んでいて新鮮でした
また3人の吉三に会いたいです
iPhoneからの投稿
育んできた"コクーン歌舞伎"
今年は20年の節目にあたります
「三人吉三」を観てきましたが
新しいステージの幕開けを
強く感じさせる舞台でした
1人の人間が犯した過ちが
三人の吉三を引き合わせ
そして逃れられない運命の
渦に巻き込んでいく物語。
今回で「三人吉三」は3回目。
過去2回は勘三郎さんが
和尚吉三を演じ圧倒的な
存在感を見せつけた演目です。
実は2007年の舞台を観ていて
今回、和尚役に長男勘九郎さんが
初挑戦するということで
何処まで迫れるか期待と不安の
気持ちを抱きながらの観劇でした
勘九郎さん自身もインタビューで
「父と比べられるのは役者の宿命」
と心境を語っていました。
また今回の演目が「三人吉三」と
聞いた時に父の勘九郎さんは
最初は反対していたそうです。
ですがその心配は杞憂でした。。。
和尚役は勘九郎さん
お嬢吉三は弟の七之助さん
そしてお坊吉三は尾上松也さん。
1人で全てを背負っていた
勘三郎さんとはまた違う
若い3人が揃ったからこその
「三人吉三」の新しい世界観を
見せつけてくれました
プライベートでも仲の良い3人
最近はワイドショーで
騒がれている松也さんですが
「三人吉三」をやるなら
自分がその1人をやると
ずっと思っていたそうです。
お家断絶という自分では
どうしようもない境遇のなか
何処までも落ちて行くお坊吉三。
絶望と孤独を纏いながら色気もある
骨太なお坊を見事に演じていました
また前回のお嬢吉三は福助さんで
はすっぱな口調も大好きですが
楚々としたお姫様に見せかけながら
実は物凄い悪というお嬢吉三は
七之助さんにピッタリです
勘九郎さんと七之助さん
2人だからこそ勘三郎さんを
超える歌舞伎をこれから
作りあげてくれる気がします。
本当にこの兄弟の歌舞伎を
同じ時代に観られて良かった。
"いきがっていても
1人では生きていけない"
世間からつまはじきにされた
孤独な3人が偶然出会い
義兄弟の契りを交わします。
3人は生まれた時から
悪だったのではなく
根底に善の心がある。。。
でも人生は上手く行かない
そんな所も似ていて切ないです。
追っ手からお嬢とお坊を逃がすため
和尚は実の弟妹を殺しその首を
身代わりにしようとします。
しかし運命は彼らが
人間の業や因果から
解き放たれることを許さない。。。
「三人吉三」は若い人が観ても
胸にくるものがあると思います。
今回はきのうが千秋楽でしたが
是非一度観てみてください
音楽は三味線や太鼓ではなく
生のパーカッションやギター
江戸時代の昔ながらの風景に
絶妙に馴染んでいて新鮮でした
また3人の吉三に会いたいです
iPhoneからの投稿