締めくくり☆ | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

締めくくり☆

先月、今月と同じ演目で
配役を変えて上演されていた
『通し狂言 仮名手本忠臣蔵』

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若手が中心の12月の
夜の部を先日観てきました音譜


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恋仲のおかると逢瀬を
楽しんでいたために主君の
一大事に居合わせなかった
早野勘平を染五郎さん。


今年始めに奈落に落ちて
大怪我をしてしまいましたが
執念で舞台に復帰した姿は感動でしたひらめき電球


義父を誤って打ち殺したと
思い込み切腹してしまう勘平。
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辛口の評価もありますが
無念さ悔しさが伝わる
染五郎さん迫真の演技でした。


そして勘平の仇討ち資金のために
身売りをする女房おかるを
五段目六段目は七之助さん


七段目の一力茶屋の場では
玉三郎さんが演じる贅沢な配役アップ


七之助さんも良かったですが
やはり玉三郎さんのおかるは別格星

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松本幸四郎さん演じる由良之助との
やりとりは軽妙で艶やかラブラブ


亭主のために身売りした可哀想な
女房という雰囲気は感じさせず


無邪気な可愛らしさはそのままに
遊女の色気や魅力が溢れていましたひらめき電球


一方、海老蔵さんが初役の
兄寺岡平右衛門を前にしたおかるは


家族を思い遣る奥床しさや
変わらずに勘平を一途に想う
健気さを垣間見せます。


明るく振舞うおかるに
勘平の死という残酷な知らせ。。。


告げられた瞬間玉三郎さんが
ほんの数秒凍りつきます。


まるでおかるの時までも
止まってしまったようで
一気に悲壮感が高まり
劇場も静まり返りました。


素晴らしいおかるでしたラブラブ


玉三郎さんの胸を借り
兄役の海老蔵さんも
伸び伸びして見えましたアップ

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"新しい歌舞伎座で勤められて感無量"
由良之助を通しで演じた幸四郎さんひらめき電球


新しい歌舞伎座の開場を前に
勘三郎さん團十郎さんという
大切な役者を失った歌舞伎界。


ベテランも若手もそれぞれの
想いを胸に舞台に立った2013年。

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避けられない"世代交代"
芸が引き継がれていく貴重な
舞台を今年は沢山観られましたニコニコ


"次世代に伝える"


1人で出来ることではなく
多くの人の想いがひとつに
ならなければ実現しません。


"平成歌舞伎"の歴史の
1ページを胸に刻むために
そして心意気を学びに2014年も
歌舞伎座に通いたいと思いますクローバー