MIWA神話 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

MIWA神話

東京芸術劇場でNODA・MAPの
『MIWA』を先週観てきました音譜

photo:01


“今、地球上に存在する人間の中で
一番、面白いと思う人は?“


野田秀樹さんが出した答えは
生きながらにしてすでに伝説の
美輪明宏さんを舞台化することひらめき電球


唯一無二の存在の美輪さんキラキラ


野田さんの妄想の中の
MIWAはどうなるのか?
果たして宮沢さんは
どんなMIWAを演じるのか?


photo:02


男でも女でもないMIWAは
両性具有のアンドロギュヌスと
共にこの世に生まれ落ちます。


"2人でひとりのMIWA"
やられたと思いましたショック!あせる


古田新太さん演じる
アンドロギュヌスは
強烈なイメージそのままに
実際の美輪さんの姿を借り
容姿端麗で繊細な少年を宮沢さん。


"怪物性"と"透明性"


毒々しい装飾を全て脱ぎ捨てたら
今も美輪さんは侵しがたい
神聖な存在なのだと思いました。


ギリシャ神話では両性具有だった
アンドロギュヌスが神により
男女に切り離されたために
人は自分の分身を探すために恋を
するようになったと言われています。


ですが一つの身体に
二つの心を宿したMIWAは
最初から完全な存在として
生まれてきたのかもしれません。


MIWAが産まれ育った長崎。
少年時代の振り返りの中に登場する
隠れキリシタンの祈りと
その心を苦しませた踏み絵。。。


そこに現代の踏み絵を強いられる
同性愛者の存在が重なりました。


また長崎の原爆のシーンでは
羽衣のような大きな布がゆっくりと
舞い降りて生きとし生けるもの
全てを覆い尽くします。


まるで舞台は深い海の底に
落ちたように静寂に満ちていて
一瞬にして地上を“無”にしてしまった
原爆の恐ろしさがより際立ちました。


15歳で上京、銀巴里デビュー
三島由紀夫や赤木圭一郎との
出会いと衝撃の別れ。。。


全てが実話という衝撃を
受け止めるのが精一杯で
まさに伝説の舞台でしたあせるあせる


宮沢さんの舞台を今年3本観ましたが
毎回全身全霊という言葉がぴったり


細い身体から放出される
エネルギーに圧倒されましたアップ


聖母マリア役や兄を愛する
妹役などを演じた井上真央ちゃんの
演技も光っていました合格


photo:03


先日のTARAKOさんの舞台のように
思いっきり泣ける舞台も良いですが


野田さんや蜷川さんの舞台のように
観終わったあとにあれは
どういう意味だったのかと
考えさせる舞台も面白いですね星


終わったばかりですが感想を書いていて
また「MIWA」を観たくなりました目


今年の舞台の見納めは来月の宝塚ラブラブ


舞台からもらった刺激を胸に
"一期一会"の気持ちを込めて
自分の仕事に臨んでいきたいですクローバー



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