怨みの連鎖 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

怨みの連鎖

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きょうは彩の国さいたま芸術劇場で
井上ひさしさん作蜷川さん演出の
「ムサシ」を観てきました音譜


有名な宮本武蔵と佐々木小次郎の
"巌流島の決闘"のその後を描いた作品


敗れた小次郎は実は生きていて
鎌倉にある禅寺で修行をしていた
武蔵に再び決闘を申し込みます。


藤原竜也くんが宮本武蔵役で
佐々木小次郎役は溝端淳平くん星


蜷川芝居は初めての溝端くんの
若さと真っ直ぐさが良かったですひらめき電球


そして柳生宗矩を吉田剛太郎さん
木材問屋の女将を白石加代子さん
ベテラン2人の演技の見事なことアップ


白石さんの長セリフに惹き込まれ
吉田さんの色気のあるユーモアに
声を上げて笑ってしまいましたにひひ


そして寺に集まる人があの手この手で
2人に刀を抜かせないようにします。


足を紐で結ぶ"5人6脚"では
それぞれが好き勝手に動くので
足がもつれてしまい扇子で
互いの頭を真剣に叩き合ったり


小次郎が剣術を教えるシーンでは
途中からタンゴの曲が流れ
一糸乱れぬ踊りを披露したり


喜劇の要素が濃い「ムサシ」ですが
やはりただの喜劇ではありませんかお


怨みが怨みを生みやがて
世界を黒く塗りつぶしていく。


そうならないためには
"怨みの連鎖"をどこかで
断ち切らなければならない。


武蔵と小次郎への問いかけは
この世で今も起きている
理不尽に命を奪って行く
無意味な争いをなくそうという
井上さんからのメッセージ。


そして。。。


"どんなに辛い一日でも
生きていることは素晴らしい"


命を粗末にしてしまった亡霊が
2人に生きろと呼びかけるシーン。


死者の声に耳を傾けることの
大切さも教えてくれていますクローバー

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劇場までの道の途中に蜷川さんや
役者さんの手形とサインがありました音譜


今まで観たことのない
武蔵と小次郎の物語「ムサシ」
彩の国さいたま芸術劇場にて
10月20日まで上演しています星


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