次世代を担う。。。

三月花形歌舞伎を
新橋演舞場で観てきました
今回は柵がちょっと気になる二階席


勘三郎さん、團十郎さんと相次いで
大事な役者を亡くした歌舞伎界。


一方で菊之助さんの結婚や
染五郎さんの怪我からの復帰など
明るいニュースもありました


そこで迎えた三月花形歌舞伎は
次世代の歌舞伎を担う若手中心

午前の部「妹背山婦女庭訓」では
漁師鱶七を尾上松緑さん
お三輪を菊之助さんが初役


実は四代目尾上松緑さんも早くに
父、祖父を亡くした1人。


「偉大な父祖はありがたくも重い。
故人であればなおさらだ。」


12歳の時に父尾上辰之助
14歳で祖父二代目松緑に先立たれ
四代目松緑を襲名したのは27歳。


「彼らの子や孫であることが
不器用な僕にはトラウマだった」と
あるインタビューで話していました。


また父親が夭逝した40歳が迫り
「僕の人生もそこで終わるのではと思い
40過ぎた自分を想像できなくて」とも。


天才型だった父親の芸を求める観客を
失望させ名を汚したと思っていたそう

重責を感じながら10年あまり。。。


若手スターの1人として
四代目松緑の名に恥じない
豪快な歌舞伎をみせてくれています。


午前もう一つの「暗闇の丑松」は
私の好きな歌舞伎ですが


一本気なために恋女房よりも
兄貴分の言うことを信じる丑松役は
男っぽい松緑さんにぴったり

そして転落事故の怪我から
先月復帰した市川染五郎さんが
登場すると客席から大きな拍手が


演じるのは「一條大蔵譚」の大蔵卿。
平家側と見せかけて
源氏に想いを寄せる大蔵卿は
阿呆なふりをして周囲を欺きます。


ハンサムな役柄が多い染五郎さん
普段と違う剽軽な表情も見事でした


http://www.pia.co.jp/konohito/ichikawa_somegoro/index.php


☞このインタビュー記事を読むと
奇跡の復活や今年40歳を迎えた心境
そして歌舞伎にかける染五郎さんの
並々ならぬ意気込みが分かります


また舞踊「二人椀久」では
菊之助さんと艶やかな踊りを披露
2人とも幻想的で美しかった


ロビーには新婚ホヤホヤの
菊之助さんの奥様もいました

来月はいよいよ
第五期歌舞伎座の杮落し
本当に今から楽しみです


江戸時代から受け継がれ
日本の伝統文化になった歌舞伎
平成の歌舞伎もまた次の時代に
語り継がれる日がきます。


"平成歌舞伎は天晴れ"と言われるように
私達観客も応援しないとと思います




iPhoneからの投稿