闘いは今も続く。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

闘いは今も続く。。。

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アウンサンスーチーさんを描いた
映画「The Lady~引き裂かれた愛~」を
観てきましたかお


「自宅軟禁が続く。。。」と
自分が読むニュース原稿の中で
わずか7文字で表現されてきた
スーチーさんの過酷な運命。


"自宅軟禁"とは自宅の周りに
鉄条網のバリケードが張り巡らされ
通信手段も奪われた上に
常に兵士に監視されている状況。


そんな監獄のような
非人間的な環境の中に15年もの間
閉じ込められながら彼女の精神は
なぜ健全で自由でいられたのか。


家族とも自由に会えない
孤独な状況に耐えた
スーチーさんの強さの秘密を
ずっと知りたいと思っていました。


"ビルマ建国の父"を持ち
ビルマ民主化運動のリーダーとして
非暴力による民主化と人権回復を
目指す闘いが評価され


1991年にアジア女性として
初めてノーベル平和賞を
受賞したスーチーさん。


このノーベル平和賞受賞の裏に
夫マイケル・ハリス博士の努力と
母を想う2人の息子の
存在があったことを知りました。


妻を守るために外国へ働きかけたり
危険を犯してでも入国拒否の
ビルマに渡ろうとした夫マイケル。


しかしその夫に告げられた
がんで余命半年という非情な現実。


すぐにも夫の元に飛んでいきたいが
しかし一度出国したら
母国の地を踏むことはできない。


スーチーさんは1人の女性として
そして母親として生きるのではなく
国のために生きることを選択します。


「2人にはビルマという夢がある」


スーチーさんが民主化運動の先頭に
立つことを決めてから
本当に限られた時間しか
語り合うことを許されなかった2人。


死をもってしても2人の魂を
引き離すことは出来ないでしょう。。。


今なお闘い続ける彼女を一番近くで
見守っているに違いありません。

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スーチーさんを演じたミシェル・ヨーは
200時間に及ぶ映像を見て
彼女のビルマ語を完璧にマスターし
立ち居振る舞いを自然と
表現できるようになったという。


さらに"鋼鉄の蘭"と呼ばれた
強いエネルギーをうちに秘めた
華奢でありながら強靭な肉体を
表現するためアスリートのように
鍛えながら10キロ減量したそうです。


映画の撮影終了間際の
2010年11月にスーチーさんの
自宅軟禁が解かれることに。


ミャンマーは歴史的な変化を
遂げようとしています。


映画では描ききれなかった
スーチーさんの民主化運動の闘いは
現実に今も続いています。


多くのものを犠牲にしながら
信念を貫く強い意思。
その強さの裏にはスーチーさんの
"愛する力"がありました。


母国への愛、ビルマの人々への愛、
そして父、母、夫、子供への愛。


自由の尊さ、愛の尊さを
改めてかみしめた映画でしたクローバー