Wカンクロウ☆ | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

Wカンクロウ☆

photo:01



先日、渋谷で"コクーン歌舞伎"
「天日坊」を観てきましたニコニコ音譜


これまでも歌舞伎のイメージを
覆してきた「コクーン歌舞伎」キラキラ


今回は幕末の歌舞伎作者河竹黙阿弥の
若き日の知られざる大作が復活
なんと上演は145年ぶりのことアップ


最大の注目は「Wカンクロウ」
宮藤官九郎と中村勘九郎の組合せひらめき電球


「賛否両論の嵐になる作品です」
会見で早くも異色の舞台になることを
匂わせていた勘九郎さんですが。。。


鳴り響くのはエレキギターや
トランペットの生演奏音譜


物語はふとした野心から
勘九郎演じる孤児の天日坊が
将軍源頼朝の落胤に
成りすますことから始まります。


人を殺めるなど悪事を重ねながら
天日坊は鎌倉を目指しますが
道中、盗賊の地雷太郎(中村獅童)
その女房お六(中村七之助)と出会い


運命のいたずらか思いもよらぬ
自分の出自を知ることになる。。。


「自分の正体は一体何なのか?」
150年の時を超え現代人にも通じる
根本的な問いを投げかけています。


天日坊が悪に手を染める時
その心情とシンクロするように
奏でられるトランペットの音色


悪に心を絡めとられる
悲しい人間の叫びか
それとも甘美な悪魔の囁きか。。。


善良な人間も時に魔がさして
悪に手を染めることもある。。。
善から悪へと変化する
勘九郎さんも良かったですが


いつもは若い姫君役という
イメージが強い七之助さんの
性別を超えた色香を醸し出す
存在感ある演技で光っていましたキラキラ


「父はその時“勘九郎”でしたから
その名でここに立てることは
プレッシャーもあり
誇りに思っています」と勘九郎さん。


父勘三郎が命をかけて
取り組んできたコクーン歌舞伎を
引き継ぐ勘九郎七之助兄弟。


その重圧もまた観るものを
惹きつけるのかもしれません。


これからの歌舞伎界を背負って立つ
勘九郎、七之助、獅童三人の
"だんまり"も立ち姿も美しく
まるで一枚の絵画のようでしたラブラブ


これからますます歌舞伎が面白い!
そう思わせてくれる舞台でした星