釘付けに。。。

劇団☆新感線の最新作
いのうえ歌舞伎「シレンとラギ」を
青山劇場で観てきました


舞台は敵対する
北の王国と南の王国。


北の王宮の警備にあたる
若き守護頭ラギを演じるのは
新幹線初参加の藤原竜也くん。


そして闇の任務を司る暗殺部隊の1人
腕の立つ毒使いシレンを永作博美さん。


シレンは20年前の任務で南の王国の
独裁者ゴダイ師(高橋克実さん)を
自然死に見せかけて暗殺。


しかし実は「ゴダイは生きていた！」
シレンとラギは再びゴダイ師の
命を奪うために南の王国に向かいます。


長い年月を掛けた2つの王国の
陰謀と因果に翻弄されるシレンとラギ。


2人は惹かれ合いつつも
残酷な運命の歯車に否応なしに
巻き込まれていきます。


葛藤を抱え苦悩しながらも
純粋で真っ直ぐな想いを
シレンにぶつけるラギを
藤原くんが細やかに演じていました


「愛することは殺すこと」
自らの手で多くの命を奪ってきた
生まれながらの暗殺者シレン。


心を鎧で覆いつつも
自分を必要としてくれる人への
哀しいまでの忠誠心と
女としての母性を絶妙なバランスで
永作さんが表現していました。


高橋さんの悪役ぶりも
凄みがあり見応えがありました


そして古田新太さんや
粟根まことさんなど
個性溢れる劇団☆新幹線の面々が


シリアスでありながらも
ちょいちょいユーモアを交え
私達の目を釘付けにしてくれました


3時間を超える大作でしたが
いのうえひでのりさんの
ダイナミックな舞台は


スピード感がありドラマチックで
長さを全く感じさせませんでした


ちょっとチケットがお高めですが
観る価値のある舞台でした。


劇団☆新幹線いのうえ歌舞伎
「シレンとシギ」は7月2日まで
青山劇場でやってます