人生を肯定する。。。
難病患者のQOL向上のために
長年、研究を続けている
国立病院機構新潟病院の中島孝先生と
以前このブログでも紹介した
装着型介護ロボットスーツ「HAL」を
開発した筑波大学の山海嘉之先生の
お話を聞いてきました
![音譜](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
お二人の勉強会を開催したのは
重篤な筋肉の萎縮と筋力低下をきたす
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の
患者会です。
ALSは極めて進行が速く
半数ほどが発症後3年から5年で
呼吸筋麻痺により亡くなる病気です。
一般に40~60歳代を中心に
10万人に1~2人の割合で発症し
日本国内には平成20年度末で
約8,300人の患者がいます。
医療や介護技術や機器等の進歩により
致命的な症状である呼吸筋の麻痺を
人工呼吸器の装着によってカバーし
療養生活のための
適切なサポートがあれば
寿命一杯生きていくことも可能です。
現在、国際的に様々な分野での
研究が行われており
一日も早い原因究明と
治療法の確立が待たれています。
ただ治療法や原因究明には
まだまだ長い時間がかかります
![ショック!](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/143.gif)
そこで今回の勉強会は
病状の改善や進行を抑制したり
残された機能を生かすための
テクノロジーの開発について
患者と医師が一緒に
考えようというものです
![ロボット](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/287.gif)
(サングラスをかけているのが山海先生で
車椅子の方が勉強会を主催した
ALSの患者さん橋本操さんです
![ヒマワリ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/203.gif)
中島先生と山海先生は
ロボットスーツ「HAL」を
ALSや頚椎損傷の患者さんの
サポートのために利用するための
共同研究を行っています
![ニコニコ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/139.gif)
「HAL」は脳が出している微弱な
生体電位信号を皮膚の表面で
検出することができます
![キラキラ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
つまり病気が進行して
自分で身体が動かせない患者さんが
頭で動きたいと思った信号を
HALが感知し手足の動きを
サポートしてくれるのです。
現在、中島先生と山海先生が
薬事法の承認を得るための
治験の準備を進めています
![メモ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/131.gif)
山海先生ははっきり言って天才です
![ひらめき電球](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/089.gif)
小型の人工心臓や細胞培養など
ロボットスーツだけではなく
本当に様々な開発をしています。
会場からも
「ゲームのコントローラーを
操作できるロボットが欲しい」や
「小さいチョーカー型の
人工呼吸器を作って欲しい」など
いろんな要望が出ましたが
山海先生は全ての要望に
「出来ます」と答えて下さいました
![ニコニコ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/139.gif)
実は山海先生はこれまでも色々な国から
是非、自分の国で研究してくれと
声をかけられているそうです。
中には軍事分野での利用を
考える国もあったそうです。
ですが山海先生は
利益や軍事のためではなく
人や社会のために役立てる
「日本発の世界初のテクノロジー」を
作り出したいと考えています
![星](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/112.gif)
![星](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/112.gif)
そのために筑波大学の学生と共に
大学発のベンチャー企業という形で
日夜、開発に取り組んでいます
![アップ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/173.gif)
山海先生の頭脳を流出させては
絶対にダメですねと
中島先生とも話しました
![ショック!](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/143.gif)
![あせる](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
難病患者さんにずっと
寄り添ってこられた中島先生は
以前出された
難病に関する研究の報告書に
こう書かれています。
「ALSは医療、保健、福祉の分野の
従事者、研究者のみならず
一般市民にも「人間が生きていく」ということについて深く考えさせ
人生の意味を教え導く病気です」
「機能障害が進行し自分では
日常生活動作が全く出来なくなっても
人間は対等な尊厳を持ち
幸せになりうると考えます。
そのために多様な福祉施策が必要だ」
そしてこう結んでいます。
「治療できない病気とともに
生きる人生を肯定する」
(中島先生です
![音譜](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
どんな病気になっても障害があっても
肯定して生きられる社会の実現のために
尽力されている中島先生と山海先生。
少しでも先生達の活動を
知っていただければと思います
![クローバー](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/054.gif)