日本発の。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

日本発の。。。

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国立がん研究センター中央病院の
皮膚腫瘍科の山﨑直也先生に
お話を伺う機会がありましたかお


日本人で年間
皮膚がんになるのは約9000人
そのうち1300人あまりの人が
亡くなっています。


胃がんや肺がんなどと比べると
患者数が少なく
希少がんと言われています。


山﨑先生はそんな皮膚がんに
取り組んでいるスペシャリストです。


がんセンターが出来て
50年経つそうですが
山﨑先生はその歴史の半分の25年間
皮膚がんの治療に携わっています。


「自分のやってきたことの責任は重く
国立がんセンターが担う
希少がんにおける役割は大きい」と
話されていました。


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何十種類ある皮膚がんの中で
最も悪性度が高いのが
悪性黒色腫(メラノーマ)で
年間700人あまりがメラノーマで
亡くなっているそうです。


国立がんセンターでは
去年126人のメラノーマの
患者さんを治療しましたが
地域の病院では年に患者さんが
1人いるかいないかという状況です。


早期発見し手術で
取り除くことが第一ですが
ホクロとの見分けが難しく
症例も限られていて専門医も少なく
診断が難しいがんと言われています。


手術できない場合は
抗がん剤治療をすることになりますが
実は皮膚がんも使える薬が限られている
「ドラッグラグ」の
問題を抱えているそうです。


私がドラッグラグの問題で取材していた
卵巣がんも罹患者が
年間8000人と少なく希少がんです。


山﨑先生は卵巣がんの患者さんが
国に働きかける活動をずっと見ていて
皮膚がんもなんとかしなければと
先生自らが立ち上がったそうです。


厚生労働省にも何度も足を運んだり
山﨑先生の粘り強い交渉の結果
日本がなかなか参加出来ていない
「国際共同治験」に
皮膚がんの分野で始めて
参加することが出来たそうです。


この国際共同治験には
韓国、台湾などは
すでに参加していました。


「新薬の効果が得られれば
メラノーマの治療は飛躍的に進歩し
まさに治療の転換期になる」


そして国際共同治験に参加することは
将来、日本発の新しい薬を開発する
きっかけになると先生は話します。


山﨑先生がリーダーシップをとる
皮膚腫瘍科はチームワークが良く
若い先生も皆同じ目標を持って
患者さんのために頑張っていますクローバー

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出張以外は曜日に関係なく
必ず病院に顔を出すという先生に
「大変ですね」と言うと
「習慣ですね」と
照れ臭そうにしていました星


患者の力、先生の力で
いま日本のがん治療は
大きな変革の時を迎えていますアップ