それを、人情と言うんだけど、人情味がなくなったら終わりなの。
じゃあ、人情って何ですかって、人に好かれるような人は、人情があふれてるの。
逆に、人に嫌われるような人間には、人情がないんです。
いばってる人、おっかない顔をしてる人、人が嫌がることを言う人・・・そういう人には、人情がないんだよね。
人情がない人は、何をやっても嫌われるって決まってるんです。
あのね、昔はお金を持ってるだけでもよかったの。
だけど、21世紀っていうのはね、お金を持つこともたいせつだけど、人格者になることもたいせつなんです。
人格者って言うと、難しく感じるかもしれないけど、全然そんなことないんです。
いちばんの幸せってね、お金を持っていばることじゃないんだよ。
お金を持ってもいばらないで、誰にでも丁寧にすることのほうが、実は幸せなの。
人格者って、そういうことなんです。
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斎藤一人 お金に嫌われない大成功の仕組み
千葉純一 著
マキノ出版より
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ある本のインタビューで、北野 武さんはこう語っています。
「いまたけしさんが、“日本人とはこうだ!”というなら、それはどんな言葉になりますか?」
北野 「うーん・・・外国人との付き合い方でいえば、もう徹底的な“義理人情”ですよ。
イタリアで最初にサインを頼んでくれた人の顔は、ずっと覚えてます。
彼はたまに日本に遊びに来ますが、こちらでは全部面倒をみますから。
評論家でも、最初にヨーロッパでおいらの映画を紹介してくれたのはトニー・レインズというイギリス人ですが、彼が日本に来たときにはすぐに飛んでいく。
『タケシ、忙しいのにたいへんだね』といわれて、『いや、俺は日本人で、義理はちゃんとわかっているから』というと、とても喜んでくれます」
「それはとてもいい話ですね。大物になると、それまで世話になった人への恩を忘れる人もいますから」
北野 「義理人情というと任侠道みたいだけど、世話になった人に恩や忠義を感じる気持ちは、本来、日本人がいちばん強く持っているものですからね」
大物ほど、義理人情や恩返しというものを徹底しているように思います。
普段、一見すると破天荒な社長さんも、実は人情味があったり人を大切にしていたりします。
お金があってもいばらない。技術があっても鼻にかけない。有名になってもお世話になった人を忘れない。
大切ですね。