我が女房殿はクローバーの群生を見ると素通り出来なくなる。

四葉のクローバーを探すのが大好きなのである。

いつものことながら、待っている私の事も忘れてしまったかのように、夢中で探している女房殿に私は声をかけた。

「今以上のどんな幸せを探したいの?」

その言葉に振り向きもせずに探していた女房殿が手ぶらで戻って来た。

四葉が取れなかった悔しさを隠すように苦笑いしながら

「やっぱり今以上の幸せは何処にもなかったよ」と言った