南米最高峰アコンカグアの登頂と山頂からのスキーにチャレンジ。心臓が生理的危険レベルに達しているという医師の診断により、登頂を断念。下山することになったと報道を受けた。
これまでも多くの登山とスキーにチャレンジされ、この山に、あの年齢でチャレンジする精神と体力に感動し、素晴らしいことと思っていた。
そして同時に、心身への負担も生理的危険レベルにあり、心不全をおかしかねないと聞いていたので、無理をなさらず...などと、勝手に願ってもいたところだった。
三浦さんの前には、
横綱 稀勢の里の引退
先日は、吉田沙保里さんの引退
卓球では、福原愛さんの引退
それぞれの身の引き際をみさせていただくことができた。
三浦さんは、今回はこの登頂、スキーを断念されたが、まだ、引退とは言っていない。
ただ、この登頂には、それなりの時間と準備とスタッフのサポート、費用などがたくさんかかっている。医師を連れ、山間部の途中まではヘリで移動、そして必要な資材が運ばれる。早くから、心臓への負担も指摘されていた。
このようなことから、そう何度も繰り返すことなどできないと思ったのだ。
そういえば、安室奈美恵さんも引退した。
何事も、
前に進むことに関しては
皆、一身をかけて向かっていく。
その一方で、
人生のどこで、
何を根拠に「引き際」を選ぶというのか?
本当に難しい決断を迫られたと思う。
何かを始めるには、自分を客観的に見ることができ、自分のことを知っており、これからのリスクもあらかじめ考える必要がある。
あとは体力、気力、努力でさまざまな人々を巻き込んでいることも引き受けなければならない。
「始めたことをやめる。」
引退をした方々、断念せざる得なかった方の気持ちを正確にはかり知ることなどできはしないが、
この判断をどれほど冷静に見極め、
どのタイミングで決断をしたのかを思うと、
純粋に涙が流れ、心を揺さぶられるのだ。
人生の大きな決断に出会ったとき、
それが本当にその決断でよかったのか?
その先のことなど
生きてみないとわからない。
ただ、その道に一生懸命に費やしてきた命の時間を尊敬したくなる。
引き際から学ぶ。
私の人生にも、いくつかの引き際があった。
引き際がどのようなときであっても、
そのことについて、責任をおって生きていく。
これまでの生き方がきっと役に立つことだろうと思う。
残された命の時間を生きることの糧になるはずだ。
どうかこれからも、自らの信念に基づいてお幸せになってほしいと願う。
そしてまた、応援していきたいと思う。