角館のお祭り;曳山(やま)の人形ⅩⅢ | まちゃぼふの小部屋;掌の上で愛でるもの

まちゃぼふの小部屋;掌の上で愛でるもの

身の回りに集まってきた、いろいろなものをご紹介します
***ロシアもの,紙もの,ミニカー,プラモデルetc***
日常の出来事なども織り交ぜながら

東部 

東部若者の曳山
場面は「菅原伝授手習鑑 天拝山(=てんぱいざん)の段」
人物は「菅丞相(=かんしょうじょう;本当は、じょうしょうですが=菅原道真)」
     「梅王丸」
cf「利休めは とかく果報のものぞかし 菅丞相(かんじょうしょう)に
  なるとおもへば:私、千利休はなんと果報者なのでしょう。
   菅原道真公のように祀られるのだと思えば;千利休最後の句」

菅原伝授手習鑑の四段目
因みに、山根の「車引(くるまびき)」は三段目

平安時代の前半、醍醐帝の頃。
右大臣 菅原道真は左大臣 藤原時平(ふじわらのときひら=ここでは、しへい)
の計略により大宰府に流されている。

筑紫の国、安楽寺に昨日まで無かった筈の梅の木が現れる。
夢のお告げで参詣しに来た菅丞相は、都の自分の屋敷の梅が
ここに現れ、花を咲かせたと、確信する。
そこへ梅王丸がやって来て、丞相の暗殺を企てる鷺塚平馬(鷲塚?)を捕らえる。
平馬から時平が皇位まで狙っていることを聞いた丞相は怒りを爆発させる。
折った梅の枝で平馬の首を刎ねると天神(雷神)と化し、天拝山から
天へと昇り、帝をお守りするため、都を目指す。

cf「すまじきものは宮仕え」という言葉は同じ四段目の
  「寺子屋」で使われたセリフだとか。
 菅丞相の部下だった武部源蔵は寺子屋を開いていて
 丞相の息子、菅秀才を匿っている。
 藤原時平方から秀才の首を指しだすよう言われて
 呟いた言葉。