【作品情報】
監 督 キャリー・ジョージ・フクナガ
出 演 ダニエル・クレイグ、ラミ・マレック、レア・セドゥ、ラシャ―ナ・リンチ、ベン・ウィショー、ナオミ・ハリス、ビリー・マグヌッセン、アナ・デ・アルマス、デヴィッド・デンシック、ロリー・キニア、ダリ・ベンサーラ、ジェフリーライト、クリストフ・ヴァルツ、レイフ・ファインズ、他
上映時間 163分
ジャンル アクション>スパイ
原 題 「007/NO TIME TO DIE」
※シリーズ25作目
※ダニエル・クレイグボンド最後の作品
【あらすじ】(※ストーリー序盤の展開ネタバレ有)
今から30年ほど前。
マドレーヌが小学生位の頃。
ノルウェー、オスロ市郊外ニッテダルの湖の畔の家で体調不良で寝ていた母と二人でいたところに、日本の能面を被った男が押し入り、「ミスター・ホワイトはどこだ?私は彼に家族全員を殺された者だ!」と言った瞬間、手に持っていた機関銃を発砲し、あっという間に母を射殺してしまう。
男が室内へ押し入る直前に2階に逃げ込んでいたマドレーヌは、息を殺してベッドの下に隠れていたが、能面の男は階段を上がり部屋の中まで入ってきた。
彼女は見つかる寸前に戸棚で見つけた拳銃を発射、全弾を男にぶち込んだ。
床に倒れ込んだ男を泣きながら家の外まで引きずり出したところで、何故か、男が息を吹き返し起き上がったので、彼女は家の前に広がる氷結している湖の上を駆けて逃げた。
しかし湖の中央付近まで来た時、氷が薄くなっていた為に走る衝撃から氷が割れ始める。
危険を感じ立ち止まったマドレーヌだが、結局、足元の氷は完全に割れ、そのまま湖の中へ落ち込み冷たい湖の中、氷の下に閉じ込められて溺れてしまう。
追ってきた男はそんな彼女をしばらく見つめていたが…手に持つ機関銃で氷を打ち砕き、水中から助け出すのであった。
そして現在。
イタリアのマテーラ。
スペクターとの死闘の後、ボンド(ダニエル・クレイグ)は本部との連絡を一方的に完全に絶ち、実質、現役から身を引いて、あちこちへ旅をしながらマドレーヌ(レア・セドゥ)との平穏な生活を送っていた。
二人は深く愛し合っていたが、それぞれ明かせない過去を持ち、その為に心を完全に開く事が出来ず、それが互いの不信でもあった。
彼女は、自分の父がスペクターであったという事実と襲い来た能面の男に命を救われた事までが明かせず、「自分の過去の忘れたい事を紙に書いて燃やすと消える」という現地の祭りの習わしに従い、紙に「能面の男」と書いて燃やし、窓から投げ捨てる。
同じくボンドはマドレーヌとの生活を大事に考え、朝食前の少しの間ホテルを抜け出し、未だに彼の心を掴んで離さないヴェスパー・リンド(エヴァ・グリーン、写真のみ)の墓の前を訪れる。
ヴェスパーに対して「(君を忘れてマドレーヌと新たに生活を始めたい、そんな俺を)許してくれ」と書いた紙を墓の前で燃やす。
しかしそこでボンドは墓の前に置かれているカードを見つける。
それを手に取ると、そこにはスペクターの紋章が描かれていた。
次の瞬間、ヴェスパ―の墓が爆発し…ボンドは吹っ飛ばされケガはしたものの命は助かる。
自分の居場所を知っているマドレーヌが裏切ったのか?と落胆しながらも、襲い来る追手と激しく交戦しながらマドレーヌの安否を確かめにホテルに戻ると、彼女はまだ無事でいたが…追手はすぐそこまで迫っていた。
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(※感想中にネタバレ有)
ダニエル・クレイグが、「この作品以降はもうボンドにはならない」と公言しているダニエルボンド最終と思われる作品。(まぁショーンボンドの時も色々あったけどね)
ダニエル・クレイグがボンド作品に出演してから、時代設定が一気にデジタル化して…アクションも今まで以上にハードで過激なアクションが見ごたえある作品となった。
しろくま・まちゃるは、どの時代のボンドも好きやけど…
一番スパイとしても、見た目も諜報員らしいダニエルは好き^^
ティモシー・ダルトンやピアーズ・ブロスナンは、イケメンでダンディーで女性ウケするボンドに思えるけど、ダニエル・クレイグは男ウケもするかっこいいボンドやと思う^^^
そんなダニエルが、男の色気満開で挑んだ最新作。
とにかく何をしてもかっこいい。
今年54歳になる昭和42年の年代(昭和43年2月生まれ)
しろくま・まちゃるとたった1歳違いの年下。
あー、しろくま・まちゃるもこんな外見貰ったらもっと人生女たらしになってたやろうな^^
なんて妄想してしまうわ( ´艸`)
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マドレーヌとの別れのあとに始まるビリー・アイリッシュの歌う主題歌「No time to die」が素晴らしい^^
さすがは最年少でグラミー主要4部門を獲得するだけある^^
歌自体の出来の良さがあるからこその部分もあるけれど、とにかく、序盤から中盤はか細いささやくような彼女らしい歌い方で表現する…それだけで映画の雰囲気を伝えてるかもしれん^^
サビはサビで力強く。
サビがあけたら、またささやくようなか細いながらも響く声に変わる。
凄いね。
か細いけれど、通る歌声。
歌声も素晴らしい上に、歌自体もすごく出来がイイ。
この歌は映画に関係なくても好きになっちゃう曲やわ。
それから曲についてはもう一つ。
エンディングにルイ・アームストロングの「愛はすべてを越えて(We have all the time in the world)」がかかるんやけど…
懐かし過ぎて、またこんな関係曲を改めて聞かせるという事は007作品の終焉を連想させて、クライマックスで流しまくってようやく止まった涙がここでも改めて出てしもたな。
ルイ・アームストロングの「愛はすべてを越えて(We have all the time in the world)」は、007映画でも伝説のジョージ・レーゼンビーがボンドを演じた…名作揃いの007映画の中でも秀作のひとつに数えられる第6作「女王陛下の007」(1969年)のエンディング。
「女王陛下の~」は、ボンドが幸せの絶頂から失意のどん底まで突き落とされる作品。
確かにこの作品と「女王陛下の007」は重なる部分が多い。
作品の特徴の類似性とオマージュも含めてこの曲をエンディングにしたんやろうな。
ボンドの愛の深さがほんとに泣ける。
レーゼンビーの時も感じたけど、今回もほんとに愛が深い。
そこのところに共感して泣けてきてしまったな。
映画最後のメッセージを観ても…
涙を流させた気持ちは変わらなかったなぁ。
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畳敷きの部屋で、着物のようにも見える服装で現れる今回の悪役の首領サフィン(レミ・マレック)
一応、毒物農園がある島の設定が、日ロ国境紛争の只中の島という事やし、そこに日本風な感じを挟んできたんやろうか?
能面といい、畳敷きの部屋といい…日本風はイイけど、日本人目線で言えば、も少し徹してくれたらもっとありがたいんやけどな^^;
今回の監督はフクナガという名前を持つ日系4世の方なんやし、風合いだけの日本じゃなく、も少し日本文化を掘り下げて欲しかったな^^;
まぁ日系4世ともなると、よほど親が自覚させない限りは、もう日本人の血を引いているとか考えないかもな^^;
しろくま・まちゃるにも、戦前にブラジルに移民した方が父方にいてはるんやけど、しろくま・まちゃると同世代の従兄弟になる方は、ポルトガル語しか喋れないらしいしね^^;
前作直後からボンドが連絡不能・行方不明となったという事で、MI6本部はボンド中佐の死亡認定をしてたみたいで、007の責務に新たなエージェントが就いているという設定。
それがこの方…エージェント、ノーミ(ラシャーナ・リンチ)
00ナンバーを引き継ぐにふさわしい能力の高い方。
機知に富み、行動力もあるけど…常にボンドに先を越されたり、上手くイイところをかっさらわれたり…
話しの途中では、人間的にもイイ人で男前なところも見せてくれはります^^
MI6施設内でオブザーバーカードを胸に付けてる一般人ボンド。
今作で下手したら、主人公ボンドやヒロイン・マドレーヌと同じくらい目立ってたのは…ジャマイカでボンドを支援する新人CIA局員パロマ役アナ・デ・アルマス嬢。
いかにも…な美貌もさることながら…
なんちゅう格好で街中で人待ちしとんねん^^;
日本人が日本の街中でやったら、軽蔑の目と好奇の目で見られまくりそう^^;
外国人やから似合うのか?この顔立ちやから似合うのか?
こんな格好はジャマイカじゃ目立たんのか?
もしもそうなんだったら、ジャマイカ行ってみてぇ~し!
もう正視出来ないを大きく超えて、胸元周辺をガン見してまうわ( ´艸`)
体型的にはヒロインのマドレーヌ役レア・セドゥ嬢の方がむっちりグラマーやし好みやから…あちらがこのドレスを着てたら、映画観てる最中で鼻血を流しながらギンギンに勃っちゃってたかも^^;
映画内では大して需要な役どころではないけれど、彼女の見せ場が意外と長い時間あって、彼女の魅力を存分に発揮してましたな^^
しろくま・まちゃるも彼女の美貌にはかなり魅了されました^^
アナ・デ・アルマス嬢は、激しいアクションでも活躍してて…
なかなかのアクションで「新人ながら将来性のあるエージェント」という感じで存在感を出してましたな^^
マドレーヌとの恋の行方もすごく気になりましたな。
…ってか、ほんとは好きなのにひっつかないって、周囲から見ててもほんとまどろっこしいね^^;
M(レイフ・ファインズ)も同じような感じ。
ほんとはボンドを強く必要としてるのに、気位が邪魔してボンドに優しく出来ない^^;
男も女もさほど変わらんね^^;
今回はイタリアの狭い石畳の道をよくも滑らずにカーアクションが出来てましたな^^;
ハイパワーなこんな車お尻降りまくりですぐどこかにぶつけてしまいそう^^;
でもカッコイイね^^
これ位のハイパワーセダンなら乗ってみたいわ^^
最後のおまけ。
しろくま・まちゃるも車を運転してる時、助手席に座る彼女から「運転してる顔がかっこいい」とこの映画のシーンの様な言葉を言われた事はありますな^^
蓼食う虫も好き好きといいますけどね~(笑)