【映画鑑賞】「ハノーバー・ストリート 哀愁の街かど」(1979年アメリカ) | しろくま・まちゃるWORLD!

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【作品情報】

監  督 ピーター・ハイアムズ

出  演 ハリソン・フォード、レスリー=アン・ダウン、クリストファー・プラマー、アレック・マッコーエン、マイケル・サックス、リチャード・メイサー、ジョン・ラッツェンバーガー、ジェイ・ベネディクト、エリック・ステイン、パッツイ・ケンジット、マックス・ウォール、シェーン・リマー、マックス・ホーク、他

上映時間 109分

ジャンル 恋愛>サスペンス>アクション>敵地潜入>スパイ>戦争

原  題 Hanover Street

 

※ロバートテイラーとヴィヴィアン・リーで映画化された映画「哀愁」(1940年)のリメイク作品。

 

【あらすじ】

第2次世界大戦の最中。

1940年フランスの対独降伏後、イギリス本土は対独戦争の最前線となっていた。

 

イギリスに駐屯し対独爆撃行を繰り返していたアメリカ陸軍航空団のデヴィッド・ハロラン大尉(ハリソン・フォード)は、B25爆撃機のパイロットとして何度もフランス爆撃行に参加し勇猛果敢で知られた存在だった。

爆撃行直後の休暇でロンドン市内へ遊びに出かけたハロランは、街中で美しい女性、マーガレット(レスリー=アン・ダウン)を見かけて声をかけ、何とかお茶に誘う事に成功する。

最初は人妻であるという事でハロランを遠ざけようとしていたマーガレットだが、「人妻でも好きなものは好きなんだ」と言うハロランの押しの一手に徐々に心を開き、やがて二人は親密な関係になる。

美しいマーガレットに心を奪われたハロランは、爆撃行の後の休暇は、毎回必ずマーガレットとの逢瀬に時間を費やし始める。

 

やがてそんなハロランの心境に変化が目に見えて出始める。

「生きて戻ってマーガレットにまた逢いたい」という心の声が、彼のこれまでの勇猛果敢さに水を差し、B25のエンジン音が常に不調をきたしているよう聞こえ始める。

出撃の度にエンジンの不調を疑い何度でもチェックをし、結果、離陸を諦めるという行動が増え、副操縦士をはじめ部下たちにも不信感が広がる。

 

何度も何度も爆撃行を拒否する形となり…とうとうハロランの代わりに爆撃隊の先導を務めた戦友が対空砲火で火だるまになって死んだ。

彼が爆撃に参加していれば、死なずに済んだかもしれない…と周囲の目をハロランを責める。

 

そんな彼の行動の変化を航空団の指揮官が耳にするところとなり、ハロランに志願とは名ばかりの拒否出来ない危険な任務を与える。

 

その任務とは…

イギリスの諜報員を乗機に乗せ、対空射撃の厳しいドイツ軍根拠地の上を通り、フランスの奥深く侵入し目的地付近で諜報員を降下させるというものであった。

 

拒否出来ない任務を与えられた事で、ようやく自分を見失っていた事に気づき、ようやく機長としての責務を果たそうと考えるハロラン。

マーガレットに必死の任務への参加と別れを告げる。

 

任務当日、乗り込んできたイギリス軍情報部の諜報員は前線で活躍するような若い年齢には見えない…どう見てもロートルな人物だった。

 

その諜報員の名前は、セリンジャー中佐(クリストファー・プラマー)。

彼はイギリス軍情報部のスパイ養成機関の教官をしていた諜報活動の理論に関しては1流のプロともいえるベテランであったが、自身は現場で一切活動した事が無い「ペーパー諜報員」であった。

 

そんな現場経験がない彼が敵地へ乗り込む理由は、自らの手でみっちりと教育した優秀な部下たちが敵地へ送り込まれたと同時にことごとく殺害されるという…そんなあり得ない状況に、二重スパイの存在を疑っておりその確認の為には敵地に乗り込んで、名簿を見つけ出さねばならないと考えたのである。

またそれだけでなく、彼を心の底から敵地に駆り出す事情もあった。

彼には年若く美しい夫人がおり、彼女の為にも現場経験が無いつまらない夫ではなく、敵を倒して英雄となり…彼女に認めてもらいたいが故の行動でもあったのだ。

 

イギリスを飛び立ったハロランのB25は、フランス上空において激しい対空砲火の中、乗機に多数の命中を受け…乗員はハロランを除いて全員が戦死してしまう。

 

降下作戦の手助けどころか乗機が墜落する事となり、ハロランはセリンジャーと共にパラシュートで乗機から脱出する。

 

地上に降りても、漆黒の闇の中、全く現在位置がつかめない二人。

しかも降下に慣れていなかったセリンジャーは、着地の際に足をくじいて敵中で一人で歩けない状態となってしまう。

 

一時はセリンジャーと別れて帰還する為に海へと向かうつもりだったハロランだが、敵の偵察隊がいつパラシュートの降下場所を捜索しに来るか判らない為…歩けないセリンジャーを放っておく訳にはいかず、同行を覚悟してハロランはセリンジャーに肩を貸し体勢を立て直す為に人家を探す。

 

道すがらセリンジャーと言葉を交わすハロラン。

話の流れで任務について問うたところ…セリンジャーの任務とは、リヨンにある警戒厳重なゲシュタポ本部に潜入し、ドイツ側に情報を提供している二重スパイの名簿を盗み出す事であった。

 

死を覚悟どころか、必死の任務に驚くハロランだが、セリンジャーの覚悟を見るにつけ任務遂行に協力していくことになる。

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この映画を初めて観たのは、中学生になってから。

その後、何度観た事か^^

 

序盤からの大人の(不倫の)恋愛を見せつけられて…

チャラいアメリカ軍人の恋愛物語が延々と続くのか?と思ってたら、きちんと軍人としての戦いも描写があって、そこがメリハリもあってなかなか面白い。

 

中学から高校の間、この映画の最大の魅力は、実機のB25を使った撮影とフランスにおける諜報任務遂行のところやったね^^

無謀ともいえるゲシュタポ本部への潜入とそこにあるかどうかは行って金庫を開けて見ないと分からない重要書類の奪取。

この辺はなかなかの見ものやったね^^

またセリンジャーが教官として、情報部の部下を教育するシーンがあるんやけど…これがまたなかなかいい感じ。

 

正直、このシーンがあるからこそこの恋愛映画風な映画が戦争映画・アクション映画として締まってくる部分なんよね^^

 

まぁ中学・高校当時のしろくま・まちゃるは、ドイツ軍の軍服と武器、ドイツ語を聴くだけでも、興奮ものやったけどね^^;

 

しかもこの映画では実物がアメリカ軍のB25爆撃機だけでなく、ドイツ軍のヘッツアー突撃砲もコレクターの方から借り出した実物。

ドイツ軍の装備がレプリカで見れるだけでも興奮ものやのに、実物登場となると有頂天になっちゃいますやん^^

 

しかもストーリーもよい。

ただの不倫の恋愛だけで終わらないのがイイ。

 

エンディングの切なさは、当時は大した恋愛経験が無いしろくま・まちゃるでも切実に感じましたな^^

 

恋愛映画としては、ほぼ序盤だけやけど…

戦争映画、スパイ映画とい範疇の敵地潜入ものとしてはイイ出来やと思います^^

 

映画全体としては、さほど有名でもなく地味な映画の部類やけど…

主人公に79年当時人気がうなぎ登りで売り出し中のハリソン・フォードを起用してるところ辺りがこの映画が単なるB級映画ではない事を示してるんかもね^^

 

ヒロインのマーガレットを演じるレスリー=アン・ダウン。

少年時代のしろくま・まちゃるでも、美しい人やなと思いましたな^^

 

制服姿がまたお似合いで^^

二度興奮やんか^^