【映画鑑賞】「空母いぶき」(2019年日本) | しろくま・まちゃるWORLD!

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【作品情報】

監   督 若松節朗

出   演 西島秀俊、佐々木蔵之介、藤竜也、市原隼人、玉木宏、高嶋政広、堂珍嘉邦、本田翼、斉藤由貴、中井貴一、吉田栄作、益岡徹、佐藤浩市、他

上映時間 134分

ジャンル  架空有事>ミリタリー>人間ドラマ

【あらすじ】

そう遠くない未来。

東南アジアの島嶼(とうしょ)国家カレドルフは、大国の干渉を嫌う周辺地域の国々と結束し「東亜連邦」と名乗る国家共同体を設立。

 

東亜連邦は、自国第一と考える民族主義による過激な民主主義を燃え上がらせ、領土回復を主張して公海上に軍事力を展開。

日本近海においても軍事衝突の危機が高まりつつあった。

 

そんなある日の早朝、日本領海内の南西諸島・波留間群島の一つ、初島に向かう大多数の所属不明の漁船群を巡視船「くろしま」がレーダー探知し、これを追尾していたところ突然発砲され、「くろしま」から被弾した旨の無線が入った直後から連絡が途絶。

 

その後、初島に国籍不明船から乗組員とみられる多数の武装勢力が上陸し、島全体が制圧された事が確認された。

同時に海上保安官である巡視船「くろしま」の乗組員は全員が拉致されたと推測された。

 

東京では、この緊急報を受けてすぐさま閣僚会議が招集され、更なる詳細な情報収集の為に自衛隊の派遣を決定。

 

南西海域で訓練航海中であった戦後日本初の航空母艦である「いぶき」を旗艦とした海上自衛隊第5護衛隊群に、海上警備行動の一環として初島派遣が下令される。

建造中や就役時に、世論や野党議員から「空母は日本に必要ない!」「憲法違反の護衛艦」と叩かれ続けたが、垂水首相(佐藤浩市)は一貫して「いぶきは現代日本に必要な防衛力」として擁護し続けた。

 

そんな空母いぶきが、まさに戦闘の最前線となるかもしれない海域に派遣されるに至り、いぶき艦長・秋津一佐(西島秀俊)は身の引き締まる思いといぶきの必要性を世に示す好機であると捉えていた。

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社会派映画とか、政治的映画というには、日本映画にありがちな架空設定の世界情勢や侵略国家の思惑などが甘い感じが何とも言えない^^;

 

他の国がもしも同様な設定で映画を作ったとしても、こんな甘い設定や展開は問題外として取り扱わないかもしれない。

ある意味、夢と希望が入りまくりな日本映画独特な設定と展開。

 

東亜連邦の設定は、北朝鮮と中国を意識した国家設定と、更にはフィリピンの国情も入ってる気がするな^^;

むしろどこがイメージされてるかを曖昧にする為に色々変えてるんやろうけど、そこも何か物足りなさを感じるなぁ。

 

同様な映画でやや不完全燃焼気味な展開と結末を迎えた日本の有事を映画化した「宣戦布告」(2002年)は、実際に起きた事件をベースにさらに発展解釈した分、ややリアルな部分も数多く存在したけど…やはり判断とか展開、結末が尻すぼみ。

 

問題作として、良い視点から良い問題提起はしてるんやけど…

フィクションの映画としても描けないというか、描いてはいけないタブーがなんかあるんよね。

 

せっかくタブー的な部分を映画化するんやし…

も少し迫力ある展開にしてほしい感じがしたな^^;

 

自衛隊を一般人にも理解してもらう為の広報目的の新聞社の乗船や平和な日本社会の象徴としてのコンビニ店での別ストーリー。

 

これらももっと本編に絡んでいく様な物ならいいけれど、やや独立ストーリー気味に、特にコンビニがそのままいっちゃうのが、しろくま・まちゃる的にはなんだかね^^;

映画1本でストーリーを完結させるのは、確かに扱う題材が大き過ぎるから難しいんやろうけど…

 

漫画「空母いぶき」程度まで話を広げていけたら、も少し世界観がリアルになったんかねぇ^^;

あれはあれで中途半端なところもあったけどね^^;

 

映画の視点としては、CGは少し出来が甘いね^^;

海自艦隊はまだマシな方やけど、F35の飛行シーン、ミグ35との空戦シーンなど…も少し実写空戦映画を参考に、飛行機を見せる映画であってほしかったところね。

 

政治的な駆け引きも、むしろ「シン・ゴジラ」の方が面白味があったと思うし…どこに見どころがあったのか、実はよく解らんかったかも^^;

 

個人的には、第5護衛隊の雄姿をもっと見せて欲しかったけどねw