失敗作ではないけれど売れなかった車たち
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1989年、マツダはバブル景気に乗って…
販売チャンネルを「マツダ」「マツダオート」「フォード」「ユーノス」「オートザム」の5チャンネルに拡充して自社生産の車の販売拡大へと乗り出す。
「マツダ」系は、乗用車に併せて旧来のトラック販売を堅持し…
「マツダオート」系は、乗用車中心の販売を。
「フォード」にはオリジナルモデルとなるフェスティバと他車種のOEM供給を。
新設された「ユーノス」では「1ランク上のラグジュアリー仕様車やスポーティー仕様車」を、「オートザム」では「軽自動車」を専門に取り扱う販売窓口として、当時発展段階にあった「店頭販売」メインで好調な売り上げを重ねていく。
しろくま・まちゃるが「マツダ」系販売店で、訪問販売チームに配属されて数ヶ月で、初代ユーノス・ロードスターが発表。
自分の販売会社からユーノスブランド要員が分離したので、早速試乗車を借り受けて走ってみた^^
発表前に阪奈道路を試乗車で快走した時の、注目度やオープンカーでの走りの爽快感は未だに思えてますな^^
ショートストロークでカチカチと入れやすいMTは、走りの楽しさを倍加させてくれましたな^^
同じ様に想い出のある車として、ユーノス・コスモがありますな^^
1990年、マツダ独自のロータリーエンジン初の3ローター車と、2ローター車が発表されたんやけど、しろくま・まちゃるの属する販売店は、ユーノス系は紹介しか出来ず…
売るにも乗るにも縁がないと思ってた矢先、名古屋から転居されてきた歯医者さん(女性)が店頭においでになり…
「名古屋でこれを買ったんやけど、管理をお願い出来るかしら?」と真っ赤な3ローター(最上級車の)コスモを見せられる。
最初に店頭で接客したしろくま・まちゃるが担当営業となる事になり…
各種点検時には引き取りサービスに訪問もしてましたな^^
そういう時は「まちゃる君、(点検終わりで)夕方に返してくれるまで、好きに乗ってくれてエエよ」と魅力的な申し出をしてくれたり、かなり自由なお客さんでしたな^^
事故ったり、キズをつけたりしちゃうのが怖くて…
さすがに乗回す事はよぅせんかったけどねw
何せ当時のマツダの最上級車種「ルーチェ3000㏄ロイヤルクラシック」が400万円で十分お釣りがくる時代に、530万した車やしね^^;
そんな高級車の弁償、よぅしませんがなw
お客様宅から営業所へ戻る時、阪奈道路を走行していて…
アクセルを少し強めに踏んだら、60キロで走ってるというのに、ホイルスピンしてからの急な加速を見せ、さすがはロータリーエンジンやな^^と感心しましたな^^
280馬力相当のパワーは当時としては、桁外れ。
しかも見た目は少し幅が大きめ(全幅1800㎜)とはいえ、ラグジュアリーなクーペ。
そこまでスポーティーな走りが堪能出来るとは、正直思っていなかったんで、憧れましたな^^
まだATの性能がイマイチやった80年代末期。
デザイン的には30年前の車とは思えない洗練されたスタイルやし…現代の進化したパドルシフトの6速AT、7速ATと組み合わせて走らせてみたい車やな^^
中古車相場で、未だに200~300万(20B)で取引きされている「知る人ぞ知る」意外な人気車種。
ラグジュアリーかつスポーティーで、洗練されたデザインという評価が、ようやく現代になって評価がついてきた感じやね^^