【作品情報】
監 督 アンドレアス・プロハスカ
出 演 リック・オコン、ヴィッキー・クリープス、アウグスト・ヴィトゲンシュタイン、トム・ヴラシア、フランツ・ディンダ、リジー・キャプラン、シュテファン・コナスルナ、テイエリー・フレモン、レオナルト・シャイヒャー、他
上映時間 全8話 1話60分、480分。
ジャンル 戦争>人間ドラマ>潜水艦>サスペンス
原 題 「Das Boot」
【あらすじ】
1942年、ドイツ軍占領下のフランスのラ・ロシェル軍港。
新たに建造されたUボート「U-612」の艦長になったホフマン(リック・オコン)は、ドイツ海軍潜水艦乗りの鑑として本まで執筆している高名な艦長だった父といつも比較されることが重荷であった。
しかし彼の心中とは裏腹に、ベテランと新人で新たに構成された新造潜水艦の艦長として、彼らを率いていかねばならなかった。
やがて出航の時が来る。
様々な思いを乗せてU-612は大西洋の荒波に出撃していく。
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今回はネタバレ注意です。
かの高名で名作である1981年の潜水艦映画「Uボート(Das Boot)」の続編という触れ込みのこの作品。
ドラマとしてなかなか売れたという触れ込みなんやけど…
なんというか、良くも悪くもドラマなんよね^^;
Uボートの続編と言うには、音楽の一部以外は特に何の関連性もない。
1981年の映画「Uボート」や1985年のドラマ「Uボート」の関係者が出てくる訳でもない。
むしろ全くの別物。
しかも今回のUボートのドラマは、海における潜水艦の戦いの描写に留まらず、陸上でのゲシュタポ&現地警察とレジスタンスとの攻防、そしてそこに関わる人間たちの愛と葛藤にまで範囲を広げたものになっとりましたな^^;
地上でのエピソードは、サスペンス仕立て。
潜水艦でのエピソードは、不協和音が大きくなる「反乱」の可能性を垣間見せながらストーリーが進んでいく。
そこがアメリカ…なんよね^^;
アメリカの感覚で作ってるから、ある意味、民主的な命令系統^^;
「二か国語版」で視聴したけど、やっぱりリアルな感じが出る「字幕版」で観てみたい気はしますなぁ。
Uボートの続編という事だけあって、確かにメインテーマのメロディは一部使われてるから一連の流れの中にあるという雰囲気は醸し出されてるんやけど、本編の内容が、アメリカのドラマの様になんか種々雑多^^;
Uボートの戦闘や乗組員の描写だけでは単調になるとしたのか、地上勤務のアルザス生まれの女性に身の回りで起こる様々な事件の描写も入り交じり…Uボート半分、地上半分^^;
地上での事件を描写する刑事もののようなドラマ展開が気に入るのか、気に入らないのかで評価は分かれるような気がする^^;
しろくま・まちゃる的には、この地上部分があるおかげで「Uボート」のドラマとは言えなくなってると思う。
Uボートの新任艦長ホフマンとその乗組員の物語以外に…
Uボート乗組員を弟に持つ旧フランス領併合地出身のフランス名の「ドイツ人」の事務官や、現地ゲシュタポの責任者、元スペイン国民旅団のテロリスト、ユダヤ系アメリカ人の富豪の息子…
これらが主たる役割を担うストーリーが複雑に絡み合って、1つのストーリーを織りなす…はずが、まだ残念ながら「点でバラバラ」で噛みあってない気がしたんよね。
まぁこれから第2シーズンも作られるという事やし…
そういうところがどんどん解明されて1つのストーリーを織りなしていけるようになればいいけどね^^;
第1シーズンは、まだまだ面白味も少ないドラマになっちゃったね。