【作品情報】
監 督 アルパー・カグラー
出 演 カグラー・アートグルール、ウフク・バイラクター、アフ・タルクペンス、ムラート・セレジル、ムラート・アーキン、他
上映時間 135分
ジャンル ミリタリー>アクション>戦争>タリバン・IS掃討戦
原 題 「DagⅡ」
英 題 「The Mountain Ⅱ」
【あらすじ】
イラク北部を根拠地とするIS(イスラム国)の1グループに誘拐拉致されたトルコ人女性ジャーナリスト。
見せしめのために刃物を突き付けられ、ビデオカメラの前で「謝罪と反省」を口にしようとしている時に、突然、正体不明の武装集団がISを襲撃。
あっという間にISは全滅する。
女性ジャーナリストを救出した武装集団は、トルコ軍特殊部隊。
ジャーナリストは救出された礼を言うどころか、撮影仲間の外国人クルーを助け出せなかった特殊部隊員をなじる。
彼女は日ごろから反戦・反軍のキャンペーンを展開していたのであった。
特殊部隊隊長は、そんな彼女に「任務だから救出する…ただそれだけだ」と告げ、撤退作戦の指揮を執り始める。
ジャーナリストを救出する作戦はまだ半ばであり…彼女を無事にトルコ国内へ連れ帰って初めて作戦が成功するのであった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「エスケープ・フロム・イラク」という邦題。
原題にも英題にも、そんなこと書かれてないし…
映画のストーリーの中では、確かにイラクから撤退する話と言えばそうやけど、あくまでも潜入・救出作戦やし…
やはりきちんと名付けられていないのが残念^^;
前作「サバイバーズ」も面白かったけれど…
こちらもなかなかいけまする^^
前作の鑑賞記
しかし、今作があの作品の2作目というのが解るのが…
正直、原題や英題からだけであって、そこで「え?2作目?」と気づかされるんよね^^;
主人公の一人のオーズという名前…
以前にも映画で観た事あるな…
トルコじゃ似た名前が多いのかな?
そんな程度で思ってたら、やはり観た事のある映画の続作だったというw
前作「サバイバーズ」同様、淡々とした肉太で良質なストーリーながらも、前作では国策映画とか国威発揚的な要素は少なかったんやけど…
今回は「祖国の為に」とか「トルコ人の名誉にかけて」みたいな部分が強く押し出されてる。
オスマン・トルコ帝国とか、それ以前の強国であった時代のトルコをイメージしながら、その伝統に対するトルコ軍人のプライドを強く意識させる部分が、この映画にはあるね。
それはそれで興味深いし、トルコ軍やトルコ人の伝統や歴史を振り返りたくなる。
ただ、入隊から訓練と、今回の作戦が、それぞれ時系列を無視してバラバラに挿入されてくる為に、ストーリーの把握が一瞬困難になり、少し解り辛い^^;
前作では軍曹であったオーズ中尉とベキール特技兵が、前作での任務での仲間たちの義務を果たした死に対して「国に身を捧げ、国民を守る」という事に目覚め…
今作では特殊部隊に志願し、厳しい訓練や死を賭した試験を突破し、晴れて特殊部隊員として初の救出任務でイラクへと赴く話。
前作で90分足らずだったのに対し…
今作は135分。
少し冗漫に感じる部分もあるけれど…
1兵士のプライベートや過去を振り返りつつ、現任務でのキャラづくりがなされてる。
特に救出作戦と、入隊志願から過酷な訓練、試験の対比は、ブレない彼らの根性も垣間見られて…これはこれでよい構成やと思う。
ただややこしいけどねw
しろくま・まちゃるとしては、映画としては好きな部類の映画やと思うし…
面白く観れた映画でしたな^^
あ、そうそう。
俳優さんの名前、トルコ人の方の名前を上手に読めずに、もしかしたら前作と同じ俳優さんかもしれんけど、名前の表記が違うので…そこはこちらの間違いかもしれませんw