vs 蚊(フィラリア)
vs 蚊(フィラリア)
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今日の最高気温は30度…
なんていうのを見ると、
「今日は、涼しいんだ」と思うくらい
日本の夏は猛暑となりました。
犬にとって
気をつけなきゃいけないのは
暑さによる熱中症や夏バテ、
そして、蚊に刺されることによって
感染し、
犬の筋肉や心臓に寄生する虫「フィラリア」。
そういえば、ここまで
飼い主さんも〈外では〉
あんまり蚊に刺されていないですよね?
(ちなみに蚊はメスしか吸血しません)
それもそのはず、蚊って
気温が25度〜30度くらいまでは元気に活動して、
30度を超えると動きが鈍くなり、
35度を超えると種類によっては
死んでしまう蚊もいます。
また逆に、
15度を下回ると活動(吸血)が低下します。
蚊は、
気温が25度〜30度くらいまでは元気に活動…
2023年9月の東京の平均気温=26.7度
(気象庁)
そうです、蚊に気をつけなきゃいけないのは
9月以降が本番なんです。
フィラリア対策のお薬も、
注射や首に液体を垂らすもの(=滴下型)、
オヤツ型の食べるものなど様々ありますが、
どのタイプのお薬も、
蚊を寄せ付けない予防薬ではなく
【駆虫薬】であるということを理解してください。
どういうことかというと…
例えば、
8月1日にフィラリアのお薬を食べた
わんちゃんがいるとします。
このフィラリアのお薬は、
8月1日以降のためではなく、
7月1日に食べたフィラリアのお薬の後の30日間に、
もしかしたら、
フィラリアの幼虫を持った蚊に刺されて、
犬の体内にフィラリアの幼虫がいるかもしれないので、
8月1日のお薬で殺しておきましょう
ということなんです。
つまり、
蚊が活動(吸血)できる約15度に気温が届いた日から
1ヶ月後まではフィラリアのお薬は食べておく
必要があるということですね。
じゃあ、
いつまでフィラリアのお薬を続ければいいのか?
蚊は約20度が4日ほど続くと
卵から孵化する(=産まれる)数が増え、
そこから10日〜20日ほどで吸血できる成虫となります。
2023年に平均気温約20度が、
最後に4日間続いたのは、
2023年11月4日(約19.7度)から
5日(約20度)、6日(約21.4度)、
7日(22.3度)の4日間。
ここで孵化した蚊がいると仮定すると、
その蚊は、早ければ
11月17日ごろに吸血ができる成虫になります。
ここで大事なのは、
気温が15度以下になっても蚊は死んでしまうわけではなく、
活動が低下するだけなので、
気温が15度以上になれば吸血する
ということと、
蚊の寿命が1ヶ月〜6ヶ月であるということ。
つまり、
2023年11月17日以降で、最後に
最高気温が15度以上になった日が
犬が蚊に吸血される可能性のある最後の日、
ということになります。
気象庁のデータによると、
2023年12月17日の最高気温17.2度(東京)
が
2023年11月17日以降で、最後に
最高気温が15度以上になった日なので、
12月18日に犬へフィラリアのお薬を食べさせれば、
2023年シーズンのフィラリア対策は終わりとなります。
ただ・・・
外が31度以上でも家の中は23度くらいですよね?
外が15度以下でも家の中は20度くらいですよね?
そして…わんちゃんも家の中ですよね?
ということは、
家のすぐ近くにドブや用水路があって、
これからの暖かい秋口に
そこで生まれた蚊がすぐに家の中に入ったとすると、
真冬でも蚊が犬を吸血する可能性は
あり得るということになります。
ただ、
あまり怖がり過ぎなくてもいい理由もあります。
蚊に刺されると必ずフィラリアになるわけではなく、
まず、近所にすでにフィラリアに感染している犬がいて、
その犬の血を吸った蚊に吸血されなければフィラリアには
感染しないので、
フィラリア対策が広範囲で定着している地域では
そもそも最初のフィラリアに感染している犬が存在する確率が
かなり低いと考えられますし、
外飼いが多い、フィラリア対策をしていない飼い主さんが多い地域にはフィラリアに感染している犬が存在する確率が高くなります。
蚊は種類にもよりますが
50メートルから概ね2km移動できるらしいので
地域によってフィラリアの警戒度というのは差があるものなので、
フィラリアの血液検査の際にでも、
「最近、フィラリア陽性のわんちゃんっていましたか?」
とかかりつけの獣医さんに聞いてみてください。
それで
一頭でもいれば、通年お薬を食べてほしいですし、
いなければ12月末を最後にしてもいいと思います。
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