することのない朝。
鳴り止まないSNSの通知音に
改めて、我が子を誇らしく思いながら
もう
まさはる君のいない、まさはる君に
「おやすみ」と声をかけて横になる。
何時に寝ても
4時15分に目が覚めて
まさはる君と朝の散歩に行くために着替えようとする自分の身体。
もう使うことのない
ごはんや水の器。
まさはる君と一緒に散歩にも行かない、
まさはる君のごはんも作らない、
まさはる君に水も薬も飲ませない。
空虚感に耐えきれず涙が溢れる。
まさはる君のいない、まさはる君に
おでこをくっつけ、
「おはよう」と声をかける。
「パパのこと、待ってなくてもいいからね、
まさはる君で逝きたい時に、逝っていいからね。」
この言葉を聞いた
まさはる君が、
【うん、僕の逝きたい時はパパがいる時だから】
と、
僕の帰りをちゃんと待ってから逝った。
自分は
まさはる君に、
こんなに愛してもらえるほどの飼い主だった
だろうか。
まさはる、やっぱり
恩返しが全然足らないよ。