『春』 | 松本秀樹の三度の飯より犬が好き!by アメブロ

『春』

まさお君のように

犬らしく、ラブラドールらしく、自分らしく

いられるように

まさお君の台湾バージョン表記の【雅夫】から

【雅】をもらって、

 

2012年の

寒い、寒い1月の秋田県に産まれ、

僕のお家へ【春】にやってきたので

「雅春=まさはる君」と名付けました。

 

今日、

水戸市でイベント中、

妻から

「ずっと息が荒いよ。動けない身体をなんとか動かして、

玄関向いて、ピーピー言って、パパのこと呼んでるよ。」

というLINEが届いていた。

 

ペット同行避難セミナーの講師を2回終えて、

水戸からの帰りの電車に飛び乗る。

17時過ぎ、鍵を開けて玄関に入ると

「まさはる!パパ帰ってきたよ!」という妻の声。

 

荷物と上着を置いて

「まさはる!ただいま!パパ帰ったよ!」

ゆっくり目を開けてくれた、まさはる君。

息が浅くて早い、とても苦しそう。

 

「待っててくれてありがとう!本当にいい子だね!

もういいよ、まさはる、逝っていいよ。」

 

今日はずっと酸素濃縮器から出る

高濃度の酸素を妻が吸わせていてくれたらしい。

 

肺炎も患っているため、

もう十分な酸素を吸えなくなっているので、

肺が潰れる姿勢だとより苦しい。

 

左前脚が使えなくなり、

立つことも、歩くこともできなくなってからは

ずっと伏せの姿勢だった。

 

筋力もかなり落ちていたため、

倒れないか少し不安だったが

「リラクッション」へ乗せる。

 

呼吸が楽になり、眠ったり、

苦しくて目が覚めたり…を繰り返す。

 

そして、

本来のまさはる君の声と比べれば20分の1くらいの

大きさで、家族の人数分

「わん、わん、わん、わん・・・わん」

と5回吠えて、

顔を支えていた僕の右手に顔を預けて、

20時17分、虹の橋の袂へ向かいました。

 

もう苦しくないし、脚も痛くない。

いっぱい食べられるし、水もいっぱい飲めるからね。

 

少しだけですが、恩返しもさせてくれて、

最期まで甘えん坊で、賢くて、

本当に飼い主想いの完璧な犬でした。

 

僕とまさはる君との2人の暮らしが

春に始まり、春に終わりました。

 

松本秀樹にとって、

春という季節はもっとも嬉しく、もっとも悲しい季節

になりそうです。

 



約11年と3ヶ月間

まさはる君を応援していただいた皆さま、

まさはる君を可愛がっていただき、心配していただき、

本当にありがとうございました。

 

皆さまには

もっとたくさん伝えたいこともあるのですが

今日はご報告までとさせてください。

 

少し休みます。