特に危険な【マダニ】のお話です。 | 松本秀樹の三度の飯より犬が好き!by アメブロ

特に危険な【マダニ】のお話です。

一雨ごとに

気温も湿度も上がってきて、

「狂犬病予防接種」「混合ワクチン」を終えて、

そろそろ「フィラリア対策」が始まった頃かと思います。

 

1つ、忘れていませんか?

そうです「ノミ・マダニ対策」です!

今回は特に危険な【マダニ】のお話です。



SFTS=重症熱性血小板減少症候群

という感染症をご存知でしょうか?

 

この感染症のSFTSウィルスを持つマダニに咬まれる=吸血される

ことで犬、猫、人も感染するのですが、

怖いのは、治療薬がないため発症した場合の致死率が・・・

 

犬・・・約20%(発症しないことの方が多い)

人・・・約10〜30%

猫・・・約70%

 

と、かなり高いです。

 

もちろん

全てのマダニがこのSFTSウィルスを持っているわけではなく、

(全体の数%ではないかと考えられています)

日本で生息している47種類のマダニのうち

フタトゲチマダニ、ヒゲナガチマダニ、オオトゲチマダニ、キチマダニ、タカサゴキララマダニの5種類から

SFTSウィルスの遺伝子が検出されており、

主に、九州、四国、中国地方で多く発症が確認されていますが、

去年3月に静岡県、同年7月に千葉県(発症は2017年)で

発症が確認されていることから

九州から関東地方までは注意したほうがよさそうです。

 

この

SFTS以外にも、マダニを媒介して

犬に感染する病気

「バベシア症」「ライム病」「エーリキア症」など。

人に感染する病気

「クリミア・コンゴ出血熱」「回帰熱」「日本紅斑熱」「ライム病」

「ダニ媒介脳炎」「ツツガムシ病」

もありますので、

ペットも人もしっかりとマダニ対策をしましょう。

 

マダニは

動物の血をごはんとして生きていて、

山、森、林、草むら、都会の公園や神社の林などに

生息しており、

すぐ近くを動物が通るのをずっと待っています。


特に、

野ネズミ、野ウサギ、シカ、イノシシなどがいる地域に多く生息しています。

 

そこへ

犬がおしっこをしようと草むらなどに顔や身体を突っ込んだ時に、

犬の体温(熱)を感じ、飛び移ります。

地面から人間の腰ぐらいまでの高さ(90cm)に

生息していることが多く、犬は絶好の高さの動物なので

マダニにとって犬は

家の前まできてくれるレストランと言えます。

 

特に

男の子のおしっこをする際やうんちの際には、

同じ姿勢である程度の時間動かずいるので

マダニが飛び移りやすいです。

 

なので、

わんちゃんが外でおしっこやうんちをする場合は、

マダニが生息している可能性のある

周りに草木が生い茂っているこういう木ではなく、



なるべく草木が少ないこういう木で


おしっこやうんちをするようにしましょう。


また、

発症すると致死率が70%と高い猫さんは

交通事故や虐待される可能性もありますので、

猫だけでのお出かけはさせないように

お願いします🙇‍♂️


現在は、

飲むタイプや首や背中に垂らすタイプなど

便利なノミ・マダニ駆除薬が動物病院で買えますので

犬や猫は元より、

自分や一緒に暮らしている家族を守るため。

そして、

いつも診てもらう獣医さんを守るためにも

「マダニ対策」の優先順位を上げておいてください。