【熱中症】最も気をつけるべきは気温じゃない!
一雨ごとに
気温と湿度が上がって、暑さに弱いわんちゃん達には
すでに【熱中症】の危険がある季節です。
皆さんは
「暑さ指数」というのをご存知でしょうか?
暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):
Wet Bulb Globe Temperature)人間の熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標で、
日本では環境省の『熱中症予防情報サイト』が
4月末頃から毎日発表しています。
ちなみに、
暑さ指数が28℃を越えると熱中症患者が著しく増加します。
この「暑さ指数」を決める条件は
人体の熱収支に与える影響の大きい
①湿度
②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境
③気温
(これに《風》と人間の《産熱》を考慮に入れて指針とします)
の3つを取り入れた指標です。
(②の輻射とは
日射しを浴びたときに受ける熱や、地面、建物、人体などから出ている熱のことで、温度が高い物からはたくさん出ます。)
この
①湿度 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境 ③気温
の3条件のうち、
最も熱中症に影響される条件はどれだかわかりますか
実は、①湿度なんです。
それぞれの効果を割合で言うと、
①湿度…7
②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境…2
③気温…1
僕たちは
愛犬の散歩に行く時にまず気温をチェックしますが、
熱中症を予防するために最も気をつけなければいけない条件は
「湿度」なんですね。
例えば、
同じ気温で湿度が違う日の「暑さ指数」を
比べて見てみると・・・
同じ気温でも湿度が高い日の方が
実際に熱中症で搬送される人数が倍近くになっていますよね!
なぜかと言うと、
湿度が高くなると汗が蒸発しにくくなるので、
身体の中から外の空気中へ熱を放出する能力が低下するためなんです。
この
熱を放出する能力=全身に汗腺(エクリン腺)がある
ことを言いますが、
犬には、この汗をかくエクリン腺が耳のふちと鼻の周辺と足の裏など、
限られた部位にしかありません。
つまり、
犬は普段から熱を放出する能力が無いに等しい動物である
ということです。
だから、犬は熱中症になりやすいんです。
上でも出ましたが、
暑さ指数が何度(℃)になってたら
どれくらい熱中症になる危険性があるのか
わかりやすく表になっています。
【日常生活に関する指針】
これはあくまでも人間のための指針なので
これを
より暑さに弱い=熱を放出する能力が無いに等しい犬
で、松本秀樹が考えた
わんちゃん用の「暑さ指数」がこちら
鼻ペチャ(短頭種)さんなど
特に暑さに弱い犬種は
暑さ指数=ー(マイナス)3℃を目安にしてください。
良かったら
保存して使ってください🙇♂️
昨日(27日)の
東京(観測地・東京)における
午後12時現在の暑さ指数はこちら
なので、昨日
12時から犬と散歩に行ったとすると、
人間は「中等度以上の生活活動で起こる危険性」があり、
犬は、
25〜28℃=厳重警戒
なので、長時間の散歩に行くと
犬は熱中症になる危険があった
という事になります。
この「暑さ指数」は、
ちょうど昨日(27日)から毎日発表されています。
暑さ指数の観測地別の実況値や3日間の予測、
暑さ指数をメールで受信できるサービスもありますので。
是非、「暑さ指数」を
チェックしてから愛犬と散歩に行く時間を決めてあげるように
してください。