広島県の【土砂災害警戒地域】に住む方からこんなメッセージが届きました。 | 松本秀樹の三度の飯より犬が好き!by アメブロ

広島県の【土砂災害警戒地域】に住む方からこんなメッセージが届きました。

広島県の【土砂災害警戒区域】にお住まいの方から
こんなメッセージが届きました。
 

「避難所は犬と猫拒否されました。

車も出せないし道路が通行止めなんで自宅にしかいる場所がないです。
ペット受け入れてる避難所が災害前にわかれば早くに動けましたが、
今を乗り切るしかありませんのでがんばります。」
 
「危険地域に住んでいるのに、認識の甘さに後悔ばかり」
 
 
《人命優先ですから》
わかります、わかっています。
 
例えば、
僕がいないところで
まさはる君(愛犬)とお子さんが川で溺れていて、
どちらかを助けたらどちらかが助からないのであれば
「人命優先」です。
躊躇なくお子さんを助けてあげてください。
これが「人命優先」です。
 
ただ、
まさはる君の避難所への受け入れを拒否された僕が
危険を承知で家に戻り、命を落としたとします。
この時、
僕の命は「人命」ではないのでしょうか?
 
例えば②
まさはる君を家に置いて、僕だけが避難所へ入ったとして。
土砂災害によりまさはる君が亡くなるとします。
そこからの僕の人生には、
未来も希望もありません、要りません。
 
果たして
これで「人命」を救ったといえるのでしょうか。。。
 
「犬が死んだくらいで・・・」
「また、同じ種類の犬を飼えばいいじゃない」
 
この子は、この子しかいないんです。
そう、あなたのお子さんやあなたのように。
 
僕と同じく、ペットを息子や孫のように
心の底から大切に思っている方が
この国には少なからずいます。
 
そんな人間の
【生きていく理由である、希望である
犬や猫を救うこと=その方の「人命」を救うこと】であると
知っていただきたいのです。
 
災害が起こる度に
繰り返されるこの論争は、
「人間とペットがどっちが大事か」ではなく
「ペットへの価値観の違う人間同士がいかに共存していくか」
なのです。
 
もちろん避難所には
動物が苦手、動物アレルギーの方もいらっしゃるでしょうから
区別できる部屋や教室があるなら、そこへ。
もしくは、
避難所の裏や校庭など、少し遠くても、外でも
皆さんに迷惑がかかりにくいところでいいんです。
 
どうか、ペットを飼っている人間にも
どうか、ペットと一緒に生きていくチャンスを与えてください。
 
犬を愛する防災士
からのお願いでした。
 
 
メッセージをくれた方は
「ペットの受け入れができる避難所が事前にわかれば今後のためになるはずです。」
 
「友達は犬と猫を置いて自分だけ避難所に行けば良いといいますが、飼い主の責任があります。絶対守ります。」
 
とも。
 
いつ土砂災害に襲われるかの恐怖と戦いながら
犬と猫を守るために在宅避難を選択された
この方と犬と猫の無事をただ祈ります。
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《僕と同じく、ペットを息子や孫のように心の底から大切に思っている皆様へ》
 
環境省から出されている
には、
確かに【災害が起こった時に飼い主はペッ トと同行避難することが基本である 】と記載されてはいますが、あくまでもガイドライン=指針であるため強制力はありません。
(具体的な施策をしていない自治体の準備不足は否めません。)
 
なので、
「避難所にうちの犬を入れろ!!」
「国が言っているんだぞ!法律違反だ!!」などと
言える根拠は何ひとつありません。
 
僕もゆくゆくは、
〈当たり前にペットと一緒に避難できる国〉にしたいと思っていますが、
自分の権利を主張してばかりいては、他人は変わりません、
ましてや世の中、国は変わりません。
 
そのためには
動物が嫌い、ペットが苦手な方の
「動物が嫌い、ペットが苦手」という価値観を認め、
まずはその方の権利を優先して譲り、
「どうか一緒にいさせてください」と、お願いをするところから
始めてみませんか?
 
こういう時は
自分のプライドなんてどうでもいいじゃないですか?
愛する我が子の命より大切なものなんてありませんよね?
 
そして、
避難所で我が子が吠えたり、迷惑をかけたなら
素直に「ごめんなさい!」と頭をさげながら謝って、
迷惑をかけない対策を練り、努力をしましょう。
 
加えて、
できるなら避難所の運営をお手伝いしましょう。
率先して、避難者の方の役に立ちましょう。
 
その姿を、
動物が嫌い、苦手な方も見ています。
自分の役に立った、自分を優先してくれた
自分に優しくしてくれた方には寛容になります。
優しくなります。
 
そうすると
動物が嫌い、苦手な方の
我が子を見る目も優しい方向へ変わっていく…
これが
〈当たり前にペットと一緒に避難できる国になる〉
第一歩ではないかと考えています。
 
なので
我が子とのこれからの人生を最優先に考え、
 
・自分の権利を主張しないこと。
・迷惑をかけたら素直に謝ること。
・変えたいと思う人の権利をまず優先し、その方々の役に立つこと
 
これが
「これからもペットと一緒に生きていきたい」という我々の権利を
主張するための基盤であり、唯一の近道だと思っています。
 
自分のペットだけではなく
他の地域の方々や、
将来この国に産まれれてくるであろうペットのために。
 
 
長文になってしまいましたが
ただの「犬を愛する防災士の思い込み」に
付き合っていただいてありがとうございました。
 
 
最後に
今回、命の危険が迫る大変な時に広島よりメッセージくれたこの方を含む
大雨で被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げるとともに、
なるべく早く普段の生活を取り戻され、
人生が未来あるものとなりますように。