この日曜日に「天地明察」を観に行った。小説は読んでないのですが、「SP」の岡田准一が結構、好きだったりします。道策との第一着天元のシーンが見たかったのが本当のところです。

映画そのものも面白かったのですが、江戸時代の風景だとか、算額奉納、関孝和は非常に興味深かった。
江戸の風景として、家元同士の囲碁対決を大盤で張り出して、瓦版を売っている?シーンがあった。こんな風に丈和と赤星因徹の一局も一般の人も知っていたんだ、と思った。

帰って来て、前日に放映されていたNHKのテレビ囲碁アジア選手権の録画を見た。日本からは結城聡九段と羽根直樹九段があっさり1回戦敗退。二人の対局が終わった後、王銘エン九段から「当たり負けしている、戦術とか戦略とかいう前に」というコメントがあった。
天地明察の時代、道策と清、李氏朝鮮の碁打ちが対局すれば二子のは差があったのではないかと思うのだが。

陳祖徳が「1965年には岩田達明九段を破り、中国棋士として初めて日本の九段に互先で勝利する。」
(ウィキペディア「陳祖徳」)
そして、現在は国際棋戦で日本棋士が優勝したという話しは全く聞かない。最後に聞いたのは
2011年「5月、博賽杯金仏山国際囲碁超覇戦(非公式戦)で李世ドル、古力を破り優勝。日本の棋士が、国際棋戦で優勝するのは、6年ぶり。」
(ウィキペディア「井山裕太」)

その番組で韓国の囲碁塾の紹介があった、もの凄い設備で、プロもそこで修行しているという。
日本で同じ規模のものをと言っても赤字続きの日本棋院にそんな資金はないだろう。とりあえず何をするにしても資金が必要なのだが、囲碁人口が減っている現状のまま推移すれば、さらに日本棋院の経営は悪化してしまうだろう。

大手合いをやめて、昇段制度も新聞対局の結果で決めるようになったのだが、その新聞社の経営内容はというと、毎日新聞、朝日新聞も汲々としている。今後もビッグタイトルを継続していけるかわかったものではない。

天地明察で見た大盤解説では庶民はお金を掛けていたのではないかと思う。最後の暦勝負の場面で「何十文掛けていたのに、お公家はん、あんたら私らの楽しみの邪魔をするんか!?」というセリフがあった。三大棋戦に「サッカーくじ」のような「囲碁くじ」ができないものだろうか。かなり話題性もあるし、観戦者も増えるだろう。

併せて今年、本因坊挑戦手合のニコニコ動画ようリアルタイム動画配信を有償で配信すれば一つの収入源になるのではないかと思う。2日目終盤の、あの「江夏の21球」的な興奮は、今年一番の思い出だ。そのためには対局は土日でなければならないだろう。今でもNHK BSで放送されているようだが、平日では見ることができないし、テレビを一日、占有すると他の家族の迷惑になってしまう。ネットで土日配信がベストだ。ちなみにiPhone、iPadでも観れるし。

再び日本が国際戦で優勝できるようになれば、と願う今日このごろなのだが。

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今期の囲碁名人戦はニコニコ動画で配信されていました。

http://blog.nicovideo.jp/niconews/ni034823.html

一番注目の2日目15時以降は有料なのだが、平日では無料だっとしてもゆっくり見れない。対局が土日でないのが残念。