マイクロソフトがタブレット端末を価格199ドル(約1万5600円)で製造販売するという。

http://ggsoku.com/2012/08/surface-199/

iPad2が34,800円からなのでかなり割安価格だろう。

iPadをここ1年数ヶ月使ってみて、メーラーとブラウザ以外でいつも使っているは、AppStoreで購入したソフトばかり。私にとってiPadを使用するのにどうしても必要なソフトはGoodReaderで、これがなければiPadを持ってる意味がない。
(もちろんSmartGo Kihuやi碁BOOKSがなければ購入そのものをする機会がなかったのだが)

だから私にとってのiPadのキラーソフトはGoodReaderです。マイクロソフトが今からタブレット端末Surfaceを発売してアップルに追いつくためにはやはりキラーソフトが必要だと思う。もともとアプリ開発にかけてのマイクロソフト立ち位置は群を抜いていると思うのだが、私には今回の端末販売はアップルを追い越す機会を失してしまった気がしてならない。
マイクロソフトにしてみれば、Officeをタブレットで動作させれば、PC同様キラーソフトになると考えているのかもしれないが、Officeは主として仕事でデータ加工、作成に使うもので、タブレットでは使用する必要はまずない。作成した表、文書の閲覧さえできれば問題ない。タブレットでExcelの表を参照する人はいても、データの加工に使う人はいないと思う。

Windows8やマイクロソフトに期待していたのはもっと別のことだった。

iPadは使い易くて良いのだが、会社で何かアプリを開発して使用するにはハードルが高すぎる。HTML5を使ってブラウザ経由でのアプリを開発すればよさそうなものだが、サーバーを立ち上げて運用管理するのも大変だし、Web全体からアクセスできるような状況は作りたくない。特定のアプリを開発して、特定の端末だけにインストールして使用する、といった使い方はiPadではほぼできないシステムになっている。もともと個人ベースで作成したアプリを業務で使用しているような状況だと、開発時点でiPadで動かしてみるだけで年間会費が必要と言われると、腰が引けてしまう。

Androidはというと、これで事故がおこらないのが不思議、というくらいセキュリティーに問題があり、今後、大規模な事故、事件がおこるのは必然ではないかと思う。

マイクロソフトに期待していたのは、個人で開発したアプリを簡易に特定の端末にインストールして使用でき、なおかつ、セキュリティーを保持したシステムだった。アップルのようにアプリ全てを管理するのではなく、Androidのように全てオープンでもなく、ある条件を満たしていれば、個人開発したアプリを個人の端末で使用できるようなシステム、あるいは一般に配布するアプリのみマイクロソフトが一括管理するようなシステムだった。けっしてアップルと同じように一社でソフト、ハードの製造販売を行うようなビジネスモデルではなかった。最近、アップルのようなソフトハード一括販売モデルが絶賛されているが、マイクロソフトにはマイクロソフトのビジネルモデルがあるのだというところを見せてほしかった。

今後、そうならないとも限らないが、マイクロソフトがアップルに急追するためにはWindowsが普及したようにハード製造を全世界に委ねるべきだったのではないかと思う。PC-AT互換機のようにマイクロソフトが正常にWindows8が動作するハード要件を提示して、端末の製造は自由市場にまかせる。そうすることで端末の価格はiPadよりもかなり下がるだろうし、非常に強力な端末製造市場が形成されるはずだった。

アップルは非常に経常利益率が高い。その分、高価な端末を購入させられているわけで、iPadの価格は高いのではないかと思う。今回のSurfaceの価格100ドルは相当安いのだが、当面、キラーソフトがない状態で、販売が順調に進むだろうか。マイクロソフトだけで販売する100ドルタブレットが全世界でどの程度、普及するだろうか。ある程度普及すれば、対応ソフトも多くなり、Surfaceならではのキラーソフトが登場するかもしれないのだが、全世界でWindows8が動作する端末を製造して競合した場合と比較してどちらが強力な営業体制だったのか、数年後に結果が出るだろう。