5.実際の運用に当たって
一応、上記でシンクライアントサーバーができそうなのですが、実際、運用するとなると、もう少し確認しておきたいことがあります。

(1)ホストOSでXを立ち上げたくない。
サーバーはかなりハイスペックなもの(まあ20万円くらいです)を選定するつもりですが、これまで、サーバーとしてLinuxを使用する際、Xを立ち上げたことがありません。今回にしてもVMware Server ESXに至ってはホストOSもない位ですから、仮想マシン以外のリソースについてはなるべく解放してやる方が効率的です。
なので、CentOSはrunlevel 3 で立ち上げることにしました。結果からいうとrunlevel 3 で運用可能です。

(2)runlevel 3 のCUIでどうやって仮想マシンを立ち上げるか。
VMwareそのものはインストールした段階でデーモンとして登録されています。/sbin/chkconfig --listとしてやると、デーモンとして登録されているのがわかります。また、実際OSの立ち上がり時に起動していることが確認できます。
この状態から仮想マシンをどうやって立ち上げるかです。多分、コンソールから起動することが可能なのでしょうが試していません。
(コンソール画面からVMwareのbinファイルの後に、起動したい仮想マシンのvmxファイルを指定してやれば可能なのではないかと思いますが、試してないので何とも言えません。)
まあ、コンソールから仮想マシンを立ち上げたとしても、設定はGUIで行いたいところです。通常、仮想マシンの起動、設定はVMware Server Consoleから行いますが、Xが必要です。runlevel 3 で起動しておいて、startxとしてやって、Xを起動してVMware Server Consoleを起動するということもできます。また、一端仮想マシンを起動しておけば、VMware Server Consoleを終了しても仮想マシンは生きています。さらにX画面からログオフしてXを終了しても、クライアントから接続したリモートヂスクトップには支障がありません。この手もあります。
でもなんとなくスマートでないし、実際に運用し始めると、クライアントが接続中のサーバーでXを立ち上げるという重い処理を行うのは気が進みません。

そこで、VMware Server Consoleをリモートから使用します。クライアントになるVMware Server Consoleは通常使用しているWindows Vistaです。これにWindows版のVMware Server Consoleをインストールします。 VMware Server Console を起動する時にリモートでつなぐか、ホストにつなぐか聞いてきます。ここでリモートを選択して、Host nameに例えば 192.168.1.22:904 とか入れてやります。904はポート番号で、これを指定しないと902がデフォルトで指定されるようです。vmware-config.pl実行時に「ポート902は他で既に使用中なので、904に切り替える」旨、表示がありました。そのポート番号を指定します。
このリモートのVMware Server Consoleで仮想マシンを起動しておけば、サーバーの仮想マシンはリモートディスクトップで同時使用可能です。この状態でVMware Server Consoleを終了しても問題ありません。

サーバーの電源Offやフォルダ操作などは、サーバーでtelnet-serverを立ち上げておけば、これまたリモートからtelnetで行うことができます。
この際、サーバーのホスト名を使用することができませんでした。Tera Termからホスト名を指定してログインできませんでした。仕方ないので、サーバーのIPアドレス(例えば、192.168.1.22とか)を指定してTera Termからログインします。通常rootではログインできないので、他のユーザーをサーバーのホストOSに予め登録しておかなければなりません。
後はいつもの通り、

  $su
  パスワードを入力
  #/sbin/shutdown -h now

としてやればサーバーの電源が切れます。

Vistaのネットワークを調べると、ネットワーク内に仮想マシンのPCだけ見えてサーバーのホスト名が見あたりません。サーバーには共有ホルダを作ってSambaを立ち上げています。そんな状態なので、サーバーの共有ホルダを開くのは「ファイル名を指定して実行」から「192.168.1.22」としています。

それともう一つ、標準インストールではCentOSもWindows同様、自動更新するデーモンが起動しています。自動更新後は、いままで走っていたvmwareデーモンが起動しなくなります。その場合は再度 /usr/bin/vmware-config.pl を実行しなければなりません。本格運用時には自動更新デーモンyum-updatesdは止めてやる方が良いと思います。
/sbin/chkconfig --level 3 yum-updatesd off(runlevel 3 の場合)
としてやります。