「ANORA アノーラ」 | 家畜人六号のブログ

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成人指定のアカデミー作品賞作品なんてあったかいな。
とはいえ、マイキー・マディソンが堂々たる肉体美をさらして見せるもので、からりと明るい。

序破急に喩えたくなるくらいはっきり三部に分かれていて(後注 脚本監督のショーン・ベイカーのインタビューだと五部だという)、ストリップダンサーのアニー(アノーラ)がロシアの金持ち階級の青年イヴァンと仲良くなって結婚してしまうまでと、イヴァンの両親が派遣した御目付役三人が結婚したのに驚いて猛反対するのをドタバタ混じりに描き、どさくさ紛れにあろうことかイヴァンが逃げ出してしまいアノーラ+三人が追いかけて捕まえるまで、イヴァンの両親が乗り出してきて息子とアニーとの仲を裂くより先にアニーの方がてんで親の前ではだらしないイヴァンに愛想をつかして別れて他と結ばれるまで。
結ばれるといってもあくまで肉体的にであって、それがかえってはかない悲しさを出す。

序盤の金とセックスの贅沢に満ちた多幸感、中盤のドタバタの可笑しさ、しめくくりにそれまで静かに構えていたキャラが自然と立ちあがってくる意外性納得感とそれぞれ見せる。
面白いッスねえ。

これくらい英語以外の外国語(ロシア語とアルメニア語)が多用されて英語字幕が出るのは珍しいのではないか。

「フレンチ・コネクション」でお馴染みの高架橋とロングアイランドがあんなに近いとは知らなかった。