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2024年9月14日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2024年9月13日

日本時間:2024年9月14日(土曜日)

8時20分開始

ロサンゼルス・ドジャース

対アトランタ・ブレーブス

@トゥルイスト・パーク

 

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【MLB.JP 戦評】

 日本時間9月14日、ドジャースは敵地トゥルイスト・パークでのブレーブス4連戦がスタート。その初戦は先発のランドン・ナックが2回までに5失点と役割を果たせず、序盤のビハインドが大きく響いて2対6で敗れた。ブレーブスの新人右腕スペンサー・シュウェレンバックは6回4安打2失点の好投を見せ、6勝目(7敗)をマーク。ドジャース先発のナックは2本塁打を浴びるなど、2回64球を投げて被安打7、奪三振2、与四球2、失点5で早々にノックアウトされ、4敗目(2勝)を喫した。

 ドジャースは初回にマット・オルソンのタイムリー二塁打で1点を先制されると、2回裏にはジオ・ウルシェラの6号2ランとホルヘ・ソレアの18号2ランで一挙4失点。2イニングを投げ抜くのに64球を要したナックは2回7安打5失点でノックアウトとなった。3回表にミゲル・ロハスの5号ソロで1点を返し、4回表にはトミー・エドマンのタイムリーで3点差としたが、ブレーブス投手陣を攻略するには至らず。9回表には5番手のブレント・ハニーウェルが牽制球の回数違反のあと、マイケル・ハリス2世にダメ押しのタイムリー二塁打を浴び、2対6で敗れた。

 前人未到の「50-50」まであと3本塁打&2盗塁に迫っているドジャースの大谷翔平は定位置の「1番・DH」でスタメン出場。しかし、ブレーブス先発のシュウェレンバックにセンターフライ、空振り三振、レフトフライと3打席抑えられ、ブレーブス3番手のジョー・ヒメネスと対戦した8回表の第4打席は高めのボール球に手を出して空振り三振に倒れた。4打数0安打2三振で出塁することすらできず、2試合ぶりのノーヒットに。今季の打撃成績は打率.290、出塁率.373、OPS.986となった。「50-50」達成に向け、レギュラーシーズンは残り15試合となっている。

 

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 ■ 今日の大谷翔平

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【スタメン】

1番DH

 

【出場成績/打者】

4打数 0安打 2三振

通算打率・290

OPS・986

 

◆第1打席:

(結果)センターフライ

(状況)1回無死走者なし

(投手)スペンサー・シュウェレンバック右

※相手先発は新人右腕のシュウェレンバック。初回先頭はカウント2―1からの4球目、94・1マイル(約151キロ)のカットボールをすくい上げた。高々と上がったが伸びはなく平凡な中飛だった。

 

◆第2打席:

(結果)空振り三振

(状況)3回1死走者なし

(投手)スペンサー・シュウェレンバック右

※初球、内角のカーブを右翼ポール際に運んだが、ファウル。カウント1―2からの4球目、見逃せばボール球の外角低めのスプリットにバットは空を切った。

 

 

◆第3打席:

(結果)レフトフライ

(状況)5回1死走者なし

(投手)スペンサー・シュウェレンバック右

※1ストライクからの2球目、ほぼ真ん中のスライダーを打ち損じて左飛に倒れた。

 

 

◆第4打席:

(結果)空振り三振

(状況)8回1死走者なし

(投手)ジョー・ヒメネス右

※3番手の右腕ヒメネスと対戦。フルカウントからの6球目、真ん中高めに大きく外れる94・8マイル(約152・6キロ)のフォーシームに空振り三振だった。

 

【コメント】

なし

 

【NEWS】

◯ MLB公式が入場時の大谷を投稿。

 

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◯ 大谷と山本由伸が試合前に球場の外野エリアで並んでキャッチボールを行った。ともに30~35メートルの距離でキャッチボールを行い、いずれも軽めな内容だった。2人は約10メートルの間隔で並び立ち、投球のタイミングがかぶらないよう交互に投球。特に会話をするわけでもなく、淡々とメニューを消化した。

 

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◯ ロッテのダラス・カイケル投手が大谷についてコメント(週刊ベースボール)。

 

「今年7月までMLBにいたのでそのときに大谷翔平選手とはたくさん対戦していますけど、本当に素晴らしいの一言ですね。彼から三振を奪ったこともあるのかな。そういうところもいろいろ、思い出深いです。

とにかくいい打者であるのは間違いないですね。現在はドジャースで、ベッツ選手とフリーマン選手という殿堂入りするような可能性のある選手と並んで、大谷選手も将来的には殿堂入りは間違いないし。そういう選手のラインアップに対して、ピッチャーは勝負しなければならないですからね。必ず「フィフティー・フィフティー」は達成すると思いますし、楽しみに今後の活躍を見ていきたいですね」

 

 

○ ポルシェが大谷の新たなビジュアルを公開。

 

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 ■ 試合情報

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【コメント】

デーブ・ロバーツ監督:

(MLBネットワークのラジオ番組出演)

ーーポストシーズン中の投手復帰について

「『可能性がある?』と聞かれたから、『全てにおいて可能性がある』と答えた。これは長期(的な計画が必要)なこと。私たちは10月に入るまで、まだ色々なことをしないといけないし、その先もそう。彼(大谷)はリハビリを進めている。ノーと言って、扉を完全に閉めることは賢明な判断ではないかもしれない。ドアは開けたままだ。ごくわずかに可能性がある」

 

(試合後)

ーー先発ナックについて

「ベンチで彼に伝えたのは、『こういうこともある。良くない試合だったから、綺麗さっぱり忘れよう』ということ。全体的に見て、今季の彼のパフォーマンスは素晴らしい。たまにある、制球が良くない日だったというだけだ。未来のことを考えすぎると、現在にとって良いことはない。毎日を一貫性をもって過ごし、今日のような日から、すばやく調整していくことだね」

 

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 ■ 球界情報

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アーロン・ジャッジ外野手:

◯ ヤンキースのアーロン・ジャッジが、1-4で迎えた7回無死満塁で、劇的な逆転満塁本塁打を放った。ジャッジは8月25日のロッキーズ戦で51号を放って以来、自己ワーストを更新する16試合連続ノーアーチとなっていたが、76打席ぶりの52号を放った。ジャッジの試合後コメント。

 

 

ーー試合を振り返って。
「勝つ時はいつもそうだけど、いい気分だ。特に、2試合続いてね。昨日はサヨナラ勝ちだったし、クールだ。このまま調子を維持したい。打者はいい打席を重ねているし、投手陣も役目を果たしている。接戦では、皆が自分の仕事をしっかりすることが大事」

ーー16試合ホームランなしで、グランドスラム。その気持ちは。
「16試合? オー。知らなかった。日々、アナザー・デーだ。本塁打を打つことにフォーカスしている訳じゃない。私にはやらなければならない仕事がある。16試合ノーアーチが長いのか、そうじゃないのか私には分からない。ボールをしっかり打とうとしているだけ」

ーー自己最長ですよ。
「キャリアで最長? じゃあ、どっかで打ち切らなければいけないよね」

ーー7回の攻撃では、観客席が異様なムード。ファンも何かを感じ取っていたと思うか。
「攻撃がつながったからね。皆がバトルしながら四球を選んで塁に進み、プレーオフのような雰囲気になった。7回だし、(ファンがチャンスを)待っていたことは間違いない。観客の声援も大きかった」

ーー過去イチの大きさ?
「今季シーズン通してずっとだから、難しいけど。ドジャーズ戦もそうだった。満員で、大歓声だったし、あれはいいシリーズだった。だから、(比較は)難しい。自分たちはその瞬間に没頭しているから、ボリュームはあまり意識しない」

ーーブーン監督は、ボール球に手を出さないプレート・ディシプリンを褒めていた。
「大事なこと。試合後、そのことを皆、言ってた。スコアがどうであれ、状況がどうであれ、我々はまず塁に出ることが大事な仕事。そして事をおこしていく。スペシャルな集団はそれをする。ことが起きる。ここにいる連中はそれを知っている。いい打席を重ねて次の打者につなぐ。そういう意識があれば、ああいうことが起きるんだ」

ーー長いシーズンの好不調の波でどう調整していうのか。
「毎シーズン学んでいっている。毎年状況は違うし、毎年経験も違う。シーズンを大きくみないこと。過去8試合とか、過去16試合とか。ただ、きょうの試合に備えること」

ーーだから長い事ホームランを打ってないと知らなかったのか
「皆、打ってないとか言ってくるけど、それに応える術がない。私としては、もちろん、打とうとしているよ、というしかない。ダラス(=レンジャーズ戦)でもいい当たりがあったけど、人々は『どうなっているの?』と聞いてくる。本当になんと答えていいのか、分からない。自分の仕事をしようとしている。実際、何も変えていない。ストライクをスイングすること。ボールを見逃し、四球を選ぶこと。きょうやったことを今後も続けて行きたい」

ーーオリオールズが負けて3ゲーム差ついた。
「数週間前にスコアボードを気にしていたが、今は、ただ自分たちのことに集中していこうと話している。皆、スコアボードを見てないことを願う。僕は、明らかに見てないよ」

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 【谷繁元信】大谷翔平4打席凡退、セオリーと異なる攻めのブ軍バッテリーに軍配 次は大谷の番

谷繁元信氏/日刊スポーツ)

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 ブレーブス・バッテリーが大谷を、どう攻めるかに注目した。試合前時点で、チーム防御率3・50は全30球団トップ。だが、5月の前回対戦では、大谷に3試合で12打数8安打、打率6割6分7厘、3本塁打、6打点と打ち込まれた。当然、対策をしてくる。

 結果、2三振を含む4打席凡退に抑えた。目についたのは、捕手のダーノーがほとんど高めにミットを構えていなかったことだ。投手が代わった8回の第4打席は高めのボール球で空振り三振だったが、先発のシュウェレンバックのときは大谷への3打席全10球で1度も高めに構えなかった。

 他球団は大谷に対し高め、特にインハイを使って攻めてくるのが一般的となっている。私の個人的な印象でも、大谷はローボールヒッター。ベルトより下のゾーンが得意で、高めはやや苦手としている。ブレーブス・バッテリーは、いわばセオリーとは異なる攻めをしてきた。ブレーブスの投手陣だからできたのかもしれないが、おそらく前回対戦のデータに基づいて攻めを変えたのだと思う。5月の3本塁打は、2本が高めを打たれていた。うち1本はインハイ145キロの真っすぐだった。

 もっとも、この日はヒットは打てなかったが、大谷の打つ形やスイング自体におかしな点は見当たらなかった。相手バッテリーの配球が効いたところもあるし、ちょっとした差で打ち損じた打球もあった。よく言われるように、バッティングは苦手なゾーンの周りに得意なゾーンがある。紙一重だ。4連戦の初戦は、対策を練ってきたブレーブス・バッテリーが上回った。次は大谷の番。残り3試合でどう対応していくのかを見たい。(日刊スポーツ評論家)

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◆ 大谷翔平がプレーオフで登板する可能性 ロバーツ監督は完全には否定せず 「何事も起こり得る」

(MLB.JP)

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 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は「MLBネットワーク・ラジオ」に出演してインタビューを受け、そのなかで大谷翔平がプレーオフで登板する可能性について、可能な限り率直に答えた。ロバーツ監督は「私は常に余裕を残しておくべきだと考えているし、どんな可能性に対してもドアの隙間を残しておきたいと思っている。もし状況が整い、必要性が生じ、試合展開や大谷の身体の状態など、すべての条件が揃ったら、それは素晴らしいことだ。おとぎ話のようなことだけれどね」と語り、その可能性を完全に否定することはしなかった。

 ドジャースは先発・リリーフとも、投手陣に大きな不安を抱えている。大谷がプレーオフの投手陣に加わることになれば、それは大きな後押しとなることは間違いない。しかし、大谷がプレーオフでマウンドに立つ可能性は限りなく低いと思われる。ロバーツ監督は「可能性はあるかと聞かれたから、何事も起こり得ると答えただけだ。大谷がリハビリを終え、10月の試合でマウンドに立つ可能性は非常に低い。でも、可能性はゼロではない。私が言えるのはそれだけだよ」と語った。

 マーク・プライアー投手コーチは「大谷のカレンダーは独特だから、正確なことはわからない。でも、これまでに消化したブルペンでの投球練習の回数をもとに推測すると、登板の可否の議論を開始するまでにまだ2~3週間はかかると思う。もちろん、それが早まる可能性はあるけれどね」とコメント。ロバーツ監督と同様、現時点では大谷がプレーオフで登板する可能性は低いと考えているようだ。

 米公式サイト「MLB.com」でドジャースを担当するフアン・トリビオ記者は「プレーオフ期間中も大谷が現在と同じようにリハビリをこなせるかわからない」と言う。プレーオフの戦いでは多くのエネルギーを消費するため、身体にかかる負担の大きさや故障のリスクなどを考慮し、リハビリを中断する可能性があるというわけだ。もし大谷がリハビリを中断するのであれば、プレーオフで登板する可能性は完全に消滅するだろう。ロバーツ監督は「大谷が登板するには、そのコストと利益について、球団組織全体が足並みを揃え、全員が納得したうえで進めていくことが必要だ」とした。

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◆ 大谷翔平「50―50」まで残り16試合で3本塁打、2盗塁 過去3年で終盤に苦しんだ本塁打が鍵

柳原直之氏/スポニチ)

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 9月12日(日本時間13日)時点でドジャース・大谷は47本塁打、48盗塁。残り16試合で、「50―50(50本塁打、50盗塁)」まで3本塁打、2盗塁を記録しなければならず、達成への鍵は本塁打だ。


 エンゼルス時代の21年は終盤に11試合連続ノーアーチで本塁打王を逃し、22年も最後は18試合連続安打を記録しながら、22試合連続ノーアーチでシーズンを終えた。23年も9月4日の試合前フリー打撃で右脇腹を痛めて以降は欠場した。ただ、当時はいずれも故障者が続出して大谷にマークが集中。チームも下位に低迷し、モチベーションの維持の難しさを考慮すると致し方ない点が多かった。

 今季の大谷はスランプが短い。連続試合無安打は3試合連続が1度だけ。連続試合ノーアーチも5月下旬の9試合連続が最長で、以降はコンスタントに本塁打を打ち続けている。強力打線の中でマークが分散していると同時に、過去6シーズンの教訓を生かし、復調への引き出しの多さが際立つ。故障さえしなければ、快挙達成に疑問の余地はない。

 スランプの短さは周囲の影響も大きい。デーブ・ロバーツ監督が「翔平がこんなに学びたがる選手だとは思わなかった」と証言するように、大谷はクレイトン・マッカラー一塁コーチ、アーロン・ベーツ、ロバート・バンスコヨック両打撃コーチと密にコミュニケーション。英語力も向上し、ウィル・アイアトン通訳なしで会話をしている場面も多く見かける。先入観にとらわれず、他者の意見を柔軟に取り入れる姿勢は、大谷の強みの一つといえる。

 大谷が好きなアメリカンフットボールを題材にした映画「ルディ」には次の言葉が出てくる。「証明とは自分自身に対してすること」「夢は人生の宝物」。誰かにひけらかすためではない。大谷は今、世界一の野球選手になりたいという夢に向かって懸命に走っている。ここまできたら「50―50」も通過点。もっと大きな夢が見られるかもしれない。(記者コラム・柳原 直之)

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 ■ NOTE