2024年9月3日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2024年9月2日

日本時間:2024年9月3日(火曜日)

5時10分開始

ロサンゼルス・ドジャース

対ダイヤモンドバックス

@チェイス・フィールド

 

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【MLB.JP 戦評】

 日本時間9月3日、ドジャースは敵地チェイス・フィールドでのダイヤモンドバックス4連戦の最終戦を迎え、11対6で勝利。首位攻防4連戦を3勝1敗の勝ち越しで終え、今季のダイヤモンドバックス戦も7勝6敗で勝ち越しを決めた。ドジャース先発のジャック・フラハティは6回途中まで96球を投げて5安打1失点に抑え、11勝目(6敗)をマーク。ダイヤモンドバックス先発のエデュアルド・ロドリゲスは4回92球を投げて7安打3失点で降板し、今季初黒星(2勝)を喫した。

 ドジャースは3回表にムーキー・ベッツのタイムリーとフレディ・フリーマンの20号2ランで3点を先制。直後の3回裏に1点を返されたが、7回表にフリーマンの犠飛とウィル・スミスの2点タイムリーで6対1とリードを広げた。7回裏に2点を返されたものの、8回表にはベッツの2点タイムリー二塁打、フリーマンの21号2ラン、トミー・エドマンのタイムリーで一挙5点を追加。8回裏にエウヘニオ・スアレスの23号ソロで1点、9回裏にはジョシュ・ベルのタイムリーで2点を失ったが、11対6で勝利し、4連戦の勝ち越しを決めた。

 ドジャースの大谷翔平は「1番・DH」でスタメン出場。初回の第1打席でライトへのヒットを放ったが、3回表の第2打席はセカンドゴロ(進塁打)に倒れた。4回表の第3打席は四球で出塁し、今季44個目の盗塁に成功。7回表の第4打席はライトへヒットを放ち、45個目と46個目の盗塁を決めた。8回表の第5打席は四球を選び、この試合4度目の出塁。9回表の第6打席は見逃し三振に倒れ、4打数2安打2四球3盗塁だった。これで今季44本塁打&46盗塁となり、前人未到の「50-50」達成に向けて前進。今季の打率は.292、OPSは.993となった。

 

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 ■ 今日の大谷翔平

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【スタメン】

1番DH

 

【出場成績/打者】

4打数 2安打 2得点 1三振 2四球 3盗塁(44-46個)

通算打率・292

OPS・993

 

◆第1打席:

(結果)ライト前ヒット

(状況)1回無死走者なし

(投手)エデュアルド・ロドリゲス左

※カウント2-1から148キロの真ん中シンカーを捉え右前へ痛烈なヒット。打球速度は117・2マイル(188・7キロ)。ベッツの二ゴロ併殺打で二封。

 

 

◆第2打席:

(結果)セカンドゴロ

(状況)3回無死2塁

(投手)エデュアルド・ロドリゲス左

※フルカウントから135キロの外角スライダーを引っ張って進塁打となる二ゴロ。続くベッツの適時打でドジャースが1点先制。さらにフリーマンが20号2ランを放った。

 

◆第3打席:

(結果)四球

(状況)4回2死3塁

(投手)エデュアルド・ロドリゲス左

※ストレートの四球。打者ベッツの4球目に二盗。捕手は二塁に送球せず。これで「44-44」を達成。ベッツは中飛で無得点。

 

 

 

◆第4打席:

(結果)ライト前ヒット

(状況)7回1死走者なし

(投手)ジョーダン・モンゴメリー左

※カウント1-0から148キロの内角シンカーを引っ張って右前安打。今季50度目のマルチ安打。ベッツの時に二盗、さらに三盗成功。これで「44-46」。7月22日のジャイアンツ戦で失敗(4度目)して以降23回連続で盗塁成功。ベッツは四球、フリーマンの犠飛で4点目のホームイン。

 

 

◆第5打席:

(結果)四球

(状況)8回2死1塁

(投手)スレード・セッコーニ右

※ルカウントから四球で出塁。ベッツの左翼線適時二塁打で一塁から一気に生還。

 

◆第6打席:

(結果)見逃し三振

(状況)9回2死走者なし

(投手)ポール・シーウォルド右

※カウント2-2から外角低めの135キロスイーパーを自信を持って見逃したが球審はストライクのコール。見逃し三振。

 

 

【コメント】

 試合後

――史上初の50―50に向けて。
「残り何試合あるかもわからないので、健康な状態で1試合でも多く出ればチャンスがあるんじゃないかと思います」

――ダイヤモンドバックスに勝ち越したことは?
「まずしっかり1、2試合目を取って、昨日は負けてしまいましたけど、みんな気持ちを切り替えていいゲームをして同地区のライバルに勝てたことは大きなことだと思います」

――3日からエンゼルスタジアムで古巣エンゼルスと対戦することは?
「もちろん今まで一番多くの時間を過ごした球場で特別ですし、ファンの人たちの前でプレーするのも特別なこと。一生懸命頑張りたいと思います」

――昨オフにエンゼルスからドジャースと同等のオファーがなかったことについては?
「そこに関しては特にはないです。ドジャースも含めて自分を高く評価してくれたと思っているので、エンゼルスがどうのこうのというよりは高く評価してくれた球団に対して“ありがとうございます”というところ」

――エンゼルスが同等のオファーをしていれば残留の確率はどれくらいだったか?
「実際にされていないので、たらればのことはここでは言えないです。今はこのチームで頑張っているので、このチームでワールドシリーズで勝つことを目標に頑張っているので、それでいいかなと思います」

――エンゼルス時代にチームとしていい成績を残せなかった理由は?
「僕自身もいいシーズンとケガをしてほとんど出られないようなシーズンがあったので、個人的にももう少しフルで貢献できればもちろん違った部分もあると思います」

――エンゼルス戦への思いは?
「楽しみにしています。一番時間を過ごした球場ではあるので、エンゼルス戦はもうレギュラーシーズンをドジャースタジアムでやったので、そこに対してというよりかはエンゼルスタジアムでプレーできるっていうことに特別な気持ちはあると思います」

――今シリーズはチームのための打撃が目立った。50―50もあるが、どれくらいチームのための打撃を心がけているか?
「どんなにいいバッターも必ずアウトになる。状況によってそれが生産的なアウトなら全く問題ない。今日の(3回無死二塁で二ゴロに倒れた)アウトはどちらかというとそういうアウトなので、そういう打席が多くなってくるとチームとしても波に乗ってくると思います」

――大リーグのキャリアで初めてプレーオフに向けて戦っている雰囲気は楽しいか?
「9月でこれだけいい位置にいるのはもちろんなかったので特別ですし、その中でも同地区で1位を争っているチームとこの時期にやるのは今までもない経験。緊迫感のあるゲームが多いと思います」

――23回連続で盗塁に成功している。
「いかにセーフになるかというよりかは、しっかりとリスクを考えてアウトになる確率が低い中で進塁できるのが理想なので、そこの考えのもと盗塁を企画できればと思います」

――古巣の成績をフォローしているか?
「一緒にプレーしている選手たち、特に若い選手の活躍が印象的だと思う。明日から敵ですし、そういう選手より自分の方が活躍できるように頑張りたいと思います」

 

――大事な試合で2安打3盗塁2得点。優勝を争うダイヤモンドバックス戦でこのような活躍ができたことには?
「全体的にオフェンスは、ディフェンスもそうですけどきれいな野球だった。自分の打席ではなく、全体的にきれいな流れだった。チームとして野球をする上で大事なことだと思うので、明日以降につながるのかなと思います」

――チームをけん引する仕事をしている。
「比較的いい打撃、アットバット(打席)が多かった。アウトになっていますけど、進塁も最低限していますし。ボール球はしっかり見送れていますし、そこが一番大事なところではある。そうするとおのずとチームのためのバッティングになってくるのかなと思います」

――9月をここまでいい状態で迎えるのは初めてだと思うが、疲れもなく?
「あまり自分の状態がどうのこうのは試合の中であまり考える余裕はないですし、切羽詰まったゲーム差の同地区のライバルチームとやるときはあまり考える余裕はないのかなと思います」

――7回の二盗、三盗はどこがポイントだった?
「常に高い確率でセーフになるっていう自信があればいくべき。多く企画して失敗が多いよりも、それなりの企画数で高い成功率の方がいいんじゃないかと思っています」

――夏場に盗塁数のペースが上がって攻撃に貢献できていることには?
「それが得点につながっているのが自分の中で自信になってくるのかなと思う。進塁した先で後ろのバッターが還してくれるのが自分の中でより積極的に進塁しようという気持ちになるのかなと思います」

――後半戦になって本塁打とともに打率も上がってきたが、構えの感覚も良くなってきた?
「今日の2本目のヒットなんかもバットの出が良くていい打撃だったと思う。全部長打になるわけでもないですし、しっかりといいコンタクトができればいい数字が積み上がっていくのかなと思います」

――今日は左投手から3盗塁を決めた。
「特に右、左で難しさは特に難しさは感じない。総合的に考えてセーフになると思えばいきますし、盗塁を防ぐのも共同作業なので。そこを考えながら高い確率で自分がいけると思えばいけばいいですし、それが勝ちにつながってくれればうれしいです」

――ヒリヒリする9月に入って感じるものは?
「本当に目の前の1試合、1試合により集中していると思うので。今年は特にDHでしか出ていないですし、昨日負けて今日また気持ちを切り替えて勝てたところで言うと、個人的にも目の前の試合に集中できていると思います」

 

 

【NEWS】

◯ 大谷が20年3月からブランドアンバサダーを務める「BOSS(ボス)」の秋冬コレクションで、サッカー界のレジェンドであるデビッド・ベッカム氏らとともにオールスターキャンペーンに起用されたことが2日、分かった。3日に日米で発表される。世界29カ国主要都市の屋外広告などに登場。大谷はデニム風のジャケットに白のシャツを合わせ、同じくデニム風のプリーツ付きのトラウザーズ(ズボン)のコーディネートを見せた。

 

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 ■ 試合情報

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【コメント】

デーブ・ロバーツ監督:

ーー自己最多タイの1試合3盗塁を決めた活躍について

「I love it」

 

「彼のアグレッシブな考え方が好きだ。あれらの盗塁は得点への状況を作り出している。ムーキーは大きなヒットを打ったが、彼らは内野手をベースに引きつけなくてはならない。投手たちも早くプレートまで投げたい。ピッチャーはゾーンでミスを犯すかもしれない。バッターにとってはプラスになる。だから、彼は使命感に燃えているんだ。そして、50―50という数字は、非常に可能性の高い数字だと思う」

ーー大谷がむやみに盗塁しないことについて

「その選手について知るには、その選手と多く一緒にいることが必要なんだ。そこで野球IQがわかる。私が見てきた中で一番感じたのは、彼はチームプレーヤーだ。勝利を望んでいる。そして、ジョーダン・モンゴメリーに対して、彼はひっかき回して三塁へ進んだ。これは彼がチームプレーをしていることを物語っている。野球というのは、そういうことをすることでいいことが起こるんだ。彼のシーズンを見てみると、かなり壮観だ。足の速さだけでなく、ベースランニングを見ていると、コーナーで無駄なく素早く入り、大きくふくらまない。ターンの幅が狭い。足の速さはあるが、効率よく塁を回っている」

ーー大谷の打撃の状態について

「最近の彼の三振は、ゾーンの下のボーダーラインのボールばかりだ。そして、彼はフェンスに向かってスイングしていない。彼は2ストライクからはコンパクトに振る。彼は良い打席をつくり出している」

 

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 ■ 球界情報

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ダルビッシュ有投手:

◯ パドレスのマイク・シルト監督は2日、タイガース戦後の取材に応じ、4日の同カードでの先発投手を「ユウ・ダルビッシュだ。(ブルペンで投げ)いい球が来ていた。(チームから)離れていた期間に、彼が体をしっかりケアしていたのは明らかだ。水曜日に彼が投げる姿を見るのが楽しみだ」と話した。パドレスはこの日のタイガース戦に勝利し、79勝61敗でダイヤモンドバックスを抜いてナ・リーグ西地区2位に浮上した。首位ドジャースとは5ゲーム差。エースの復帰は大きな追い風になりそうだ。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ エ軍本拠地“凱旋”も…大谷翔平は「休みにしようと」 指揮官ジョーク「彼は問題ない」

川村虎大氏/フルカウント)

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 ドジャースは3日(日本時間4日)から敵地でエンゼルス戦に臨む。大谷翔平投手にとって、移籍後初となるエンゼルスタジアムでの公式戦。2日(同3日)、デーブ・ロバーツ監督は「明日は彼を休みにしようとも考えている」とジョークを飛ばした。

 メジャー移籍した2018年から6年プレーした愛着ある球場に戻ってくる。3月26日(同27日)のオープン戦では、初回に2018年のメジャー1号から昨季のMVP受賞までを称える映像が流れる粋な演出がなされた。観客はスタンディングオベーションで大谷もヘルメットを取ってそれに応じた。

 6月にドジャースタジアムで行われたエンゼルス2連戦では2連発。当時、古巣との対戦については「エンゼルスタジアムに行けばまた違うのかなと思います」と話していた。ロバーツ監督も2日(同3日)の試合前取材で「多少感情的なことにもなるのは間違いないだろうが、(アナハイムに)戻っても彼は問題ないだろうし、我々が試合に勝つための手助けをしてくれるだろう」と期待していた。

 大谷はエンゼルスでの6年間で2度のMVPを獲得したがチームは一度もプレーオフに進出することはできなかった。「チームが試合に勝てなかったことと、彼のパフォーマンスは関係ない。彼はそのフランチャイズのために多くのことをした。そのため(エンゼルスの)ファンは感謝の気持ちで受け入れるだろう」と指揮官は続けた。

川村虎大 / Kodai Kawamura

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 ■ NOTE

 

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