2024年7月13日

 

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 ■ 試合データ

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米国時間:2024年7月12日

日本時間:2024年7月13日(土曜日)

7時40分開始

ロサンゼルス・ドジャース

対デトロイト・タイガース

@コメリカ・パーク

 

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【MLB.JP 戦評】

 日本時間7月13日、ドジャースとタイガースの3連戦が今日からタイガースの本拠地コメリカ・パークにてスタート。ドジャースはタイガースのエース、タリック・スクーバルに抑えられ、7回まで2対3とビハインドの展開に。しかし、8回に4番テオスカー・ヘルナンデスのタイムリーで同点、9回には1番大谷翔平のタイムリー二塁打で4対3と勝ち越し。ドジャースが終盤の逆転劇で勝利し、連敗を4で止めた。ドジャースの5番手マイケル・ピーターセンが3勝目、逆転のランナーを出したタイガースの4番手ジェイソン・フォーリーに3敗目(2勝目)が付いた。

 

 ア・リーグのサイ・ヤング賞筆頭候補、スクーバルは今日も好投。6回8奪三振の好投を見せ、失点は4回のフレディ・フリーマンの14号ソロと6番アンディ・パヘスのタイムリーによる2点のみに抑えた。タイガース打線もエースを援護。初回に4番ライリー・グリーンが2点タイムリー二塁打、2回にもジャスティン=ヘンリー・マロイのタイムリー三塁打が飛び出し、3点を加えた。

 

 リードを許したドジャースだったが、今日は4回二死から救援したリリーフ陣が殊勲の活躍。継投した5投手が無失点に抑え、その後の逆転劇を呼び込んだ。8回、二死から1・3塁のチャンスを作ると、4番ヘルナンデスがライト前にタイムリーを放って同点。そして9回も下位打線が作った二死1・3塁のチャンスに1番大谷が応えた。大谷がセンターに放った二塁打は、本拠地ドジャー・スタジアムを含む10球場では本塁打となっていたであろう特大の当たり。これでリードを手にしたドジャースは4対3でそのまま逃げ切った。

 

 ドジャースの大谷は「1番・DH」でスタメン出場。1回表先頭の第1打席はサードゴロ、3回表無死1塁の第2打席は打球初速約160キロのセンターフライ、5回表二死走者なしの第3打席もハードヒット(打球初速約153キロ以上の打球)ながらレフトフライ、8回表一死走者なしの第4打席は空振り三振に倒れた。9回二死1・3塁のチャンスで回ってきた第5打席はセンターへのタイムリー二塁打で決勝点を入れた。注目のスクーバルとの対戦では2本のハードヒットを放ちながら安打は出なかったが、殊勲の決勝打を放って5打数1安打。今日の試合を終えて、シーズン成績を打率.312、出塁率.396、OPS1.020としている。

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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【スタメン】

1番DH

 

【出場成績/打者】

5打数 1安打 1打点 1三振

通算打率・312

OPS1・020

 

◆第1打席:

(結果)サードゴロ

(状況)1回無死走者なし

(投手)タリク・スカバル左

※初回先頭はシンカーを流し打つも三ゴロに倒れた。

 

◆第2打席:

(結果)センターフライ

(状況)3回2死1塁

(投手)タリク・スカバル左

※スライダーを高々と打ち上げた中飛。

 

◆第3打席:

(結果)レフトフライ

(状況)5回2死走者なし

(投手)タリク・スカバル左

※内角ツーシームを流し打ったが、左飛に終わった。

 

◆第4打席:

(結果)空振り三振

(状況)8回1死走者なし

(投手)ボー・ブリースケ右

※フルカウントからの8球目、外角低めのチェンジアップに空振り三振に倒れていた。

 

◆第5打席:

(結果)センターオーバー2塁打

(状況)9回1死1、3塁

(投手)タイラー・ホルトン左

※マウンドは5番手の左腕ホルトン。1ボールからの2球目、内角高めの94・3マイル(約151・7キロ)のシンカーを強打。角度24度、打球速度107・3マイル(約172・7キロ)の弾丸ライナーは中堅へ一直線に伸びた。手応えを感じたのか、歩きながら軌道を目で追った。しかし、打球は中堅フェンス手前で弾んでスタンドに入るエンタイトル二塁打となり、三走が生還して勝ち越した。飛距離403フィート、あと一伸びでメジャー通算200号だった。スタットキャストは10/30と判定。10球場で柵越えしていた惜しい打球だった。

 

 

【コメント】

◯ 試合後のヒーローインタビュー

ーー9回の決勝打。

「本当にヒットで、1得点でいいので何とか打ちたいなと思っていて、打った瞬間は抜けるかどうか分からなかったですけど、何とか抜けてほしいなという気持ちで走ってました」

 

ーー今日の試合の重要性。

「連敗中なのでなかなかタフな試合が続いてましたし、何とか切って、まず、いい流れを持ってくるというのが大事だと思うので。シリーズの初戦を取れたのがまず大きいなとは思います」

 

ーーブルペン陣。

「本当に一人一人粘り強く、本当に打線の流れを持ってくるような素晴らしいリリーフ陣だったなと思います」

 

 

試合後メディア

――今日の打席でスイングを変えたり試みは。

「毎回変えて、いろいろ試していますけど。打ち取られてはいたんですけど、スイング自体は継続して。それでいきました」

 

――4連敗中、怪我人も多い。どういう試合だったか。

「シリーズの初戦ということもありましたし、なんとか。勝つか勝たないかで違うと思う。連敗中もそうですけど、オールスター前の最後のひと押しなので。オールスターに入る前にしっかり連勝して、後半に臨みたいなと思います」

 

――フラストレーションが溜まったりは。

「必ずある状態でもある。こういうのは来ると思っているので、なんとか今日みたいに2点3点とできれば。怪我をしている人たちが帰ってきた時にまた波に乗れるんじゃないかなと思っています」

 

――得点圏の成績は。

「そうですね。基本的には状況によりけりというのもあると思うんですけど、やること自体はそこまで変わらないと思うので。打てていないのは自分のスキル不足、技術不足じゃないかなと思うので、今後もやりたいなと思います」

 

――打席で何が見えた。

「ボールが見えました」

 

――手強い相手から逆転勝利。

「もちろん、素晴らしい投手でしたし、なかなかこっちに流れがこない中で、球数を稼いだり、そこまで長いイニングを投げさせなかったり。その結果が最後になってこういう形になったと思います」

 

――30歳の誕生日。体力や精神は。

「フィジカルの面はもちろん、技術的にはもちろんそうですけど、フィジカルの面も毎年より良い状態で臨めてると思うので、今年ももちろん去年より状態もいいですし、その階段を1個ずつ登っているとは思うので、特に年齢っていうのは数字だけだと思うので、今のところは順調に来てるんじゃないかなと思います」

 

――どういう30歳にしたいとかはありますか?

「うーん、どうなんですかね。区切りがいいだけなので、あんまり気にすることなくて、はい、そのまま行きたいなと」

 

――イチローさんや松井さん、ジャッジも30歳がキャリアハイシーズンが多いんですけど、ご自身的には伸びしろ感じていますか。

「もちろん技術も年を重ねるごとに上がってますし、今のところフィジカルの面も毎年更新してるので、数字的にはいい状態を保ってるかな思います。維持するっていうよりかはもっと上げていくイメージでシーズンも取り組んではいるので、今のところはいいペースじゃないかなと」

 

――ご結婚されて最初の誕生日っていうので、何かご家族でお祝いとかされましたか。

「はい、してもらいました。家で。おいしいケーキでした」

 

――オールスターのレッドカーペットはご一緒に参加される予定ですか。

「今のところはその予定ですけど、当日になってみないとちょっと分からないですけど」

 

――デコピンも一緒に行くんですか?

「一緒には行くとは思います」

 

 

【NEWS情報】

◯ MLBは12日、ユニホームの売り上げランキングを発表。大谷翔平が1位だった。2023年9月末に発表された売り上げランキングで、大谷は日本選手として初めてトップになった。2季連続で1位となり、MLBは「真のグローバルスーパースターであるオオタニのユニホームは米国、日本、そして世界中の全てのMLB選手を上回った」と伝えた。売り上げランキング2位はフィリーズのブライス・ハーパー内野手、3位はヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手。上位20人のうち9人が米国外の出身選手だった。

 

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◯ ドジャース所属選手の夫人らが集まる「夫人会」のSNSが日本時間の13日に更新され、大谷の妻・真美子さんも加わった“女子会”の様子が公開された。「ノブでガールズナイト!なんて特別な夜!」と記され、位置情報でロサンゼルス北側のビーチタウン、マリブにある高級日本料理店「NOBU」で食事会が開催されたことをインスタグラムで報告。背後に太平洋が広がるテラスでドジャース選手のパートナーたちが集合したショットをアップ。後列左から2人目には周りよりすらりと背の高い、笑顔の真美子さんの姿もあり、女子会を楽しんだようだ。

 

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◯ タイガース・前田健太と大谷が試合前に再会を果たした。8分間に渡って談笑した。右翼でのキャッチボール中の大谷に、前田が歩み寄っての再会となった。お辞儀をする大谷に前田は右手を差し伸べて握手。ハグも交わした。2人が再会するのは前田がツインズ、大谷がエンゼルスに所属していた昨年5月20日以来、約14か月ぶり。

 

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 ■ 試合情報(ドジャース関連NEWS)

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【コメント】

デーブ・ロバーツ監督:

「私たちが最も力が必要な時に、大事な時にショウヘイが打ってくれた。私たちは戦うことができる。それを発揮してくれた」

 

「本塁打と思ったよ。彼があのような打ち方をすればね。残念ながらエンタイトル二塁打になってしまった。1点で十分だったけど、本塁打だと思ったよ」

 

「必要な時にいい打席だった。テオ(ヘルナンデス)、CT(テイラー)、代打で打ったオースティン(バーンズ)、フレディ(フリーマン)も左投手相手にいい打席だった。ヒットが欲しい場面で打ってくれた」

 

ジェーク・ロジャーズ捕手:

「(ドジャース上位打線は)プロフェッショナル打者だ。我々は今夜、オオタニを抑えられていた。でも良い打者は修正してくるからね。彼も例外じゃない。スライダーを捉えられ長打にされ失点した。相手にするのはタフな打線。我々もいい仕事ができていたけど、走者を出され、得点を許した。敬意を示すよ」 

 

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 ■ 球界情報

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ベン・ジョイス投手:

◯ エンゼルスのベン・ジョイス(23)が12日、本拠でのマリナーズ戦に7回から2番手で登板。メジャー全体で今季最速となる104・5マイル(約168・2キロ)を計測した。4-4の7回に登板したジョイスは先頭・レイリーに死球を与え出塁を許したが、続くハニガーを一邪飛。さらに代打・ロハスへの4球目で104・5マイルを計測。その後、スライダーで空振り三振に仕留めた。次打者・クロフォードの打席で一塁走者・レイリーが二盗を試みたが失敗。3アウトで攻守交代となり、ジョイスの登板成績は1回を無安打無失点。全16球のうち、6球が100マイル(約160・9キロ)以上を計測した。これで登板11試合続けて無失点。13試合で防御率は2・93となった。

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 守護神6回投入に代打の代打 ド軍監督、執念タクトの舞台裏「早く決める必要が」

小谷真弥氏/Full-Count)

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 常勝・ドジャースの底力を感じさせた。4連敗中とパッとしないチームを動かしたのはデーブ・ロバーツ監督だ。2-3で迎えた6回、マウンドへ送り出したのは守護神エバン・フィリップスだった。

 

「4日ぐらい投げていない。1点差だったから早い段階で白旗をあげたくなかった。エバンを投げさせることが最善だと思った」

 

 中5日で登板となったフィリップスは2死から走者を出したものの、代打・キースを左邪飛。13球でゼロに抑えた。ズルズルといきそうな展開をきっちり締め、その後の反撃につなげた。

 

 攻撃でも手を打てるだけ打った。同点の9回1死一塁、代打で左打者のアウトマンを送ったが、タイガースは右腕フォーリーから左腕ホルトンにスイッチ。ここではベテラン捕手の右打者・バーンズを代打の代打で送り出した。スミスの控え捕手という立場だが、試合前まで出場6試合連続安打中だった。

 

「左投手に対してはジェームズ(アウトマン)よりバーンズの方がずっといいと思っていた。(代打の代打で)得点に近づくと思った」

 

 もちろん危機管理をした上でのタクトだ。4連敗中で救援投手は連投続き。先発パクストンが4回途中で降板し、この日も5人のリリーバーを使っていた。「残っていた投手は、10日間投げていなかった投手ただ1人だった。初めて投げた時は良かったけど、バナスコがどういう投球をするか予想できなかった。早く勝負を決める必要があった」と舞台裏を明かした。

 

 今季のサイ・ヤング賞候補に挙がる左腕スクバルに抑え込まれ、劣勢が強いられる中でも勝ち切った。采配を的中させ、ロバーツ監督は「良かったよ。私たちはオールインしている状態だったから、オースティン(バーンズ)をとても評価しなくてはいけない。もちろん、ショウヘイも。選手たちは素晴らしい仕事をしてくれた」と、手放しでナインを称えた。11年連続ポストシーズン進出しているドジャースの強さの理由が分かる一戦だった。

 

小谷真弥 / Masaya Kotani

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◆ 2軍本拠地を千葉・鎌ケ谷から北海道へ移転するプランが浮上、建て替えも選択肢

(日刊スポーツ)

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 日本ハムが2軍本拠地も北海道へ移転させるプランを検討していることが13日、分かった。97年3月開場の千葉・鎌ケ谷にある「ファイターズ鎌ケ谷スタジアム」は老朽化が進んでいる。雨漏りなどもあり、度重なる改修に追われているハード面と1、2軍の物理的な距離を解消する一手として、1軍本拠地がある北海道・北広島近郊に2軍新球場を建設する構想が浮上したもようだ。

 

 選択肢としては鎌ケ谷の建て替えも残されている。一方で、北広島近郊に2軍新球場が誕生すれば、シーズン中の選手の入れ替えもスムーズに行え、1軍にいる選手が出場機会確保のために2軍戦へ出場する「親子ゲーム」も容易になるなどの利点がある。ただ、所属するイースタン・リーグでは最北の本拠地となり、各球団が負担する移動費も増えることが予想され、関係各所への理解も得る必要がありそうだ。

 

 鎌ケ谷は天然芝の球場に加えて選手寮、室内練習場を併設する育成拠点として27年前に開場した。かつては神奈川・川崎の河川敷にあった「日本ハム多摩川球場」が2軍本拠地だったが、河川の増水で使えないこともあり、育成重視の観点から大社義規初代オーナーの肝いりで誕生した。球場サイズは当時の1軍本拠地だった東京ドームと同じで設計された。

 

 04年に本拠地を札幌ドームへ移転して以降も「スカウティングと育成」というチーム強化の根幹を担い、現在メジャーで活躍するダルビッシュ(パドレス)や大谷(ドジャース)も巣立った場所が鎌ケ谷。エスコンフィールド誕生で1軍のプレー環境などが改善された中で、育成拠点となる2軍のリニューアルも本格検討に入った。

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 ■ NOTE

 

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